デグーの主食は牧草。野生下では粗食だと言われています。
しかし、家族として一緒に暮らす飼いデグーには栄養バランスを考えたご飯をあげたいし、健康に長生きしてもらいたいものですよね。
そこで、栄養補助食品として主流になっているのが“ペレット”と呼ばれる固形のペットフードです。
本記事では我が家のスタメン、デグーにおすすめのペレットをピックアップして5つ紹介!
さらに、デグーの状態に応じて適切にペレットを選ぶ方法もお伝えしていきます。
デグーのペレット選びで悩まれている方、「ふーん」という気持ちで読んでいただけると幸いです。
ペレットって何?
ペレットとは動物専用の固形フードです。
彼らの健康を助ける栄養素が配合されています。ペレットにはウサギ用、ハムスター用など、それぞれの動物専用のものが売られていて、ペットの健康を守るために工夫がされています。
デグー用のペレットによく配合されている栄養素は「ビタミン」「ミネラル」「乳酸菌」がメジャーです。
特にビタミンCは、かつて「デグーは体内でビタミンを生成できない」と言われていたことからほとんどのペレットに含まれています。
デグーって小さいわりに長生きですから、なるべく健康寿命を伸ばしてあげたいですよね。デグーにとってウンチが詰まる腸詰まりや、脱水症状の原因になる下痢は命取りになります。
そのため、乳酸菌の入ったペレットで適度に腸内環境をケアしてあげるとさらに安心なのです。
ペレットはどのくらいの量あげる?
デグーにとってペレットは「補助食」という扱いです。
牧草よりもペレットをメインにしてしまうと、偏食になったり糖分過多で健康を損なってしまうことがあります。
あくまでもメインは牧草、ペレットやおやつは偏らずにバランスよくあげるのがおすすめです。
▷デグーの主食・牧草チモシーの選び方!「何なら食べるの?」チモシー沼に落ちた飼い主さん
ペレットの推奨量は、デグーの体重の5%の量が適量と記載されていることがほとんどです。しかしこれは目安程度に考えて、デグーの状態によってあげる量を調整してあげるのが良いでしょう。
たとえば、成長期のデグーや妊娠中のデグーには多めにあげるとか、太り気味のデグーには控えめなど、個体の特徴をよく見て「この子の適量」を見つけてあげられるといいですよね。
▷デグーペレットの適正量は体重の5%って信じていいの?悩める飼い主さん集合
デグーのペレット選び2つのポイント
最近では減りましたが、デグー用と銘打たれていても全てのペレットが最適とは言い切れないな〜と思うことがあります。
デグーは日本で飼われるようになってから歴史が浅く、なんというか「雑食ぽい」ペレットがデグー用にされていることもあります。
あまり過敏にならなくても大丈夫ですが「何がOKで、何がNGか」を知った上でペレットを選ぶと、迷わなくても済むようになります。
ペレットを選ぶ際に、最低限押さえたいポイントを2つご紹介します。
“糖質の量”と“甘味料の種類”
ペレットを選ぶ際に注目したいのが「糖の量・質」。
デグーは糖の代謝が苦手で糖尿病になりやすいという特徴があります。なるべく不要な糖質は抑えたペレットを選んであげましょう。
あまりにもデグーの食いつきがいいペレットは嗜好性が高く、甘い可能性があります。「たくさん食べてくれて嬉しい!」のですが、偏食になってしまうこともあるので同じペレットばかりあげるのは避けるのがおすすめです。
偏食も肥満も病気のもとですから、ペレット選びから考慮していきたいですね!
ところで、“甘味料”と言ってもすべてが悪いわけではありません。
デグーの健康に役立つ甘味料もありますので、バランス良く取り入れていきましょうね。
▷デグーのペレットに含まれる糖分の種類を解説!オススメ甘味料はこれ!
“ベースの牧草”はチモシー?アルファルファ?
成分表からペレットを選ぶ方法でおすすめなのが「ベースとなっている牧草の種類は何か?」をみることです。
ペレットの主原料は牧草です。
牧草と栄養をぎゅっと固めたものがペレット。
ペレットに使われている牧草は、商品によって「チモシー」がベースのものと「アルファルファ」がベースのものに分かれます。
チモシーはデグーの主食されることが多い牧草ですね。不断給餌(食べ放題)にして大丈夫な牧草です。ところがアルファルファには、糖質とカロリーが豊富です。
アルファルファベースのペレットを主力にしてしまうと、デグーが太りやすく偏食になってしまうことがありますので、チモシーベースのペレットも併せて用意してあげるのがいいですよ。
2〜3種類をローテーションで与えると、デグーの偏食・飽きを防げるのでおすすめです。
- 使われている甘味料がどんな効果があるのか知っておく
- デグーの食いつきが良すぎる時は偏らないようにコントロール
- おすすめは腸の健康を助けるオリゴ糖配合のペレット
- メインのペレットは主原料チモシーのものがオススメ
- アルファルファベースはタンパク質たっぷり。成長期デグーに○
おすすめデグーペレット5選
我が家でよく購入するおすすめデグーペレットを紹介していきます!
2~3種類用意して交互にあげるとデグーの偏食を防ぐことが出来るので、本当にローテーションおすすめ!
【ひかりデグデグ】歯ごたえ最強!
メーカー | キョーリン |
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ベースの草 | アルファルファ |
硬さ | 一般ペレの2倍の硬さ ストレス解消に◎ |
栄養素 | ビタミンC ユッカ(尿臭防止) |
糖分 | 不使用 |
内容量 | 400g |
すっかりメジャーになった国産デグーペレット。
とにかく硬い!歯ごたえが良いのでストレス解消や、奥歯を程よく削る効果もあります。
尿臭防止のユッカが配合されているので、尿のにおいの強いデグーにもおすすめ。
ベースがアルファルファなので、これ以外にチモシーベースのペレットも用意してあげるのがいいと思います。
我が家ではきらさない人気ペレット!
【デグープラス】バランス最強のペレット!
メーカー | SANKO |
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ベースの草 | チモシー |
硬さ | 柔らかい 歯の悪い子にもOK |
栄養素 | ビタミンC ミネラル、アミノ酸 |
糖分 | 食物繊維状多糖類 |
内容量 | 600g |
デグープラスは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸が配合された優秀ペレットです。
甘味料に「食物繊維状多糖類」が使われているのですが、これは肥満になりにくい性質のもの。
カルシウムを排出してくれるタンポポや、ウンチの照りを良くするオオバコが混ぜられているのも嬉しいですね。
我が家では、すっとデグープラスがメインペレットです。シンプルな原材料で作られているので、成長期から高齢デグーまで幅広くあげられます!
シンプル・イズ・ベストな優秀ペレット!
【ビタエキゾチックデグー 】セレブはこれ!
メーカー | サンシード |
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ベースの草 | チモシー |
硬さ | 硬くて細い |
栄養素 | ビタミン各種(A,E,B12など) |
糖分 | 不使用 |
内容量 | 793g |
高級ペレット!
一般的なデグーペレットが400g、600~700円程度で買えるのに対して、このペレットは、どこで買ってもだいたい2,000円越えです。
輸入品なので価格が変動するのですよね。
デグーフォーミュラーが名称変更した商品ですが、お値段はチェンジされず。新旧でパッケージが違うので混乱注意。
ビタミン類、ユッカ、ミネラル、ビフィズス菌などデグーに嬉しい栄養素がたっぷり詰まっています。糖は不使用、チモシーベース。完璧な感じしますよね。
ただ、値段がネック……!
筆者がチマチマ食べているオートミールの5倍の値段です。
デグー資金に余裕のある方、忙しくておやつや色々な種類のペレットを与える時間のない方は、デグーフォーミュラーがおすすめです。
ひとつ注意点があって、デグーフォーミュラーは不良品の報告がいくつかされています。輸入品なので、輸送や保存時の環境によるもの?なのかも。稀にツンとするにおいがしたり、カビっぽいにおいがするロットがあるようなので、そんな時は迷わず交換してもらうようにしましょう。
お値段だけが可愛くないw
【メディマル デグーフード】通称:ウマペレ
メーカー | メディマル |
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ベースの草 | チモシー・アルファルファ |
硬さ | 柔らかく粉っぽい |
栄養素 | ビタミンC,A,E プレバイオティクス(乳酸菌) |
糖分 | オリゴ糖 |
内容量 | 500g |
メディマルのデグーフードはデグーの食いつきが抜群。
デグーが大好きな「オーツ麦」「大豆」が入っていて、おなかの健康を保つオリゴ糖が添加されています。
食いつきがよく嗜好性が高いペレットですがベースがチモシーなので、チモシー嫌いの子には特にお勧め。
内包されているペレットは2種類の形があります。
クルっとカーブした長いペレットはチモシーベース、短いペレットはアルファルファベースとそれぞれ違うペレットなのです!「なんで短い方ばっかり食べるんだろ?」と思ってたらこれですよ。ほんと抜け目ないやつらです……!
食いつき最高の人気ペレット!
【デグーセレクション】ムキムキペレット
メーカー | SANKO |
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ベースの草 | チモシー |
硬さ | 柔らかい 歯の悪い子にもOK |
栄養素 | ビタミン各種 ミネラル、乳酸菌 |
糖分 | ステビア抽出物(甘味料) |
内容量 | 400g |
デグープラスと同じメーカーのデグーセレクション。
デグープラスよりもあえてハイカロリーで、ビタミンとミネラルを「強化配合」しています。妊娠中や成長期のデグーにおすすめです。
食欲が落ちている子に与えると、毛艶が良くなるという声が多数。
あげすぎると太るタイプのペレットですが、急な食欲不振はデグーにはよくあること。いざという時のために味に慣れさせておくと安心です。
また、高齢デグーは体重の維持が健康のために大切になってきます。
少ない量で栄養が取れるペレットとして覚えておくと便利です。
プロテインペレット!
我が家のスタメンペレットを紹介しました。
普段はひかりデグデグとデグープラスを交互にあげて、デグーの体調に合わせてデグーセレクションをチョイス。
ビタエキゾチックデグーには手が出ませんが(w)、メディマルはお財布と相談してたまに購入します。
続々登場する新ペレットなども含めて高レビューのデグーペレットをこちらの記事にまとめています。
▷デグーペレットおすすめ10種類を徹底比較!成分表を見て良品を選ぶ方法について
デグーのペレット選びの参考にしていただけると幸いです!