デグーのケージの足元には色々なパターンがあります。
底の金網を外して床材を敷き詰めたり、足に優しいフロアを購入したり……。
我が家では、デグーがみんな1歳以上になった際に「金網フロア」での飼育に切り替えました。
それまでは「穴に足がずぼーってなりそう」とか「飛び降りた時に足の骨に負担がかかりそう」と思っていて、躊躇していました。
また、金網フロアにするときに、注意してあげるべき点についても書いていきたいと思います!
デグーのケージを金網にした日
我が家では、40サイズのケージの単頭飼いの頃から、ずっとケージの底網を外して床材を敷き詰めていました。
2匹目を迎えて赤ちゃんが産まれて、最終的に5匹の成体デグーと暮らしていくぞ、となったタイミングで、その時には4台に増えていたケージ全てを「金網フロア」にしようということになりました。
40サイズの単頭飼いデグーのケージを60にサイズアップした時から思っていたのですが「40の時の倍速で床材消費するな」と。まあ、床面積が増えたわけで、当たり前なのですが。
それで、これ、床材をケチるとデグーが足を挫いたりするんですよ。
最初は適量が分からず、まばらな感じに敷いていたのですが、するといつの間にかびっこひいていて……。「ああ、ごめんね…」って。
▷デグーの敷材は“形状×原材料”で選ぼう!デグーにおすすめの低刺激床材を紹介
樹脂フロアから金網へ
その後、足に優しい「樹脂フロア」を購入して使いはじめました。
ところが我が家のデグーは樹脂フロアを噛むタイプで、フロアがギザギザになってしまったんですね。
「これ絶対ちょっと食べているし、洗うときに噛み跡がザリザリで洗いづらい!」ということで、「もうみんな大人だしいけるよね」と金網フロアに踏み切りました。
床材から金網へのワンクッションにおすすめ
比較したわけではありませんが、床材からいきなり金網ではなく、樹脂フロアを挟んだことでデグーの適応がスムーズだったように思います。
金網にした後も怪我はなく、歩き方などを見てもどこかに負担がきているようには見えません。
といっても、まだ2年ほどの期間なので、長期的な影響はわかりませんから、引き続き様子を見ていきたいと思っています。
こんな感じで金網の下のトレイにペットシーツをセットして、四隅のおしっこスペースにはさんかくに折ったキッチンペーパーをプラス。
床材を使っていた時に比べて、格段にコストが抑えられました。
おしっこが下に落ちるので、蒸れやカビが発生しにくいのも高ポイント。
金網ケージに向いているデグー、向いていないデグー
「デグーって個体によって身体能力にかなりの差がある」と、多頭飼いの経験がある方は感じると思います。
我が家でも、ジャンプでソファーに登れるデグーと登れないデグーがいたりします。
年齢とはまた別に、ジャンプや降下に得意不得意があるように感じるんですね。
ここでは、慣れれば金網フロア生活ができるのでは、と筆者が感じるデグーの特徴をまとめてみます。さらに「こんなデグーは金網フロアだと危ないかも」と感じるデグーの特徴も挙げていきます!
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金網ケージに向いているデグー
- 足のサイズがきちんと成長した1歳以上のデグー
- 老年でも幼児期でもない動けるデグー
- 運動量が少なく、無茶しないタイプのデグー
- ジャンプの着地が軽やかなデグー(ドォン!みたいな音がしない)
足のサイズが成長していれば、普通に歩いていて金網に足がはまってしまうことはありません。
事故で引っかかってしまう可能性がゼロとは言えませんが、樹脂フロアで穴のある足元に慣らしてからであれば、かなりスムーズに移行できるはず。
そもそもあまりジャンプしたり走り回ったりしないデグーであれば、足元が金網でもさほど問題はない様子。
弱っているから動かないのではなく、個性として運動しないタイプのデグーは金網でも大丈夫かもしれません。
あとは身体能力が高く、ジャンプも降下も軽々とできてしまうタイプのデグーも金網向きだと思います。
身体能力が高いというのは、飛ぶときに「ヒラリっ」と、まだまだ余裕がある感じだったり、着地の時に上手に体重を移行して「ふわっ」と衝撃を和らげることができるデグー。
金網ケージに向いていないデグー
- 成体サイズに成長していない子デグー
- 老年期で足腰が弱く、怪我をしやすいデグー
- 無茶なジャンプが多く、日頃からぽとぽと落ちているデグー
- 着地音が「ドォン!」みたいな爆音のデグー
子デグにとってはケージ内も危険でいっぱいです。
本当に小さいうちであれば、ケージの編み目を通り抜けて外に出てしまうこともあるくらい。
まわし車もメタルサイレントだと挟まるし、足元もおぼつかないので金網だと転んだり脱臼したりする危険があると思います。
もう、みるからに危なっかしい。赤ちゃんデグーに金網フロアはNG。
老年期になってくると、股関節が開き気味に弱くなるデグーがいます。こうして年寄りデグーっぽいフォルムになっていくのだな……と思いますね……。
あまりケージ内を過保護にしてしまうと運動量が減ってしまいますが、歳を取ったら金網フロアから樹脂や床材に変えてあげるのがいいかもしれませんね。
とはいえ我が家の7歳はまだ金網ですが、本人はどう思っているのだろう。
身体能力が高くないのに、好奇心で動き回るデグーもいます。彼らは、どうみても無理なのに「イケる!」と判断してジャンプしたりします。
その時に落ちてちょっと痛くても、すぐ忘れちゃう。
木製ステップに着地するときに「ドォン!」と派手な音を立てているデグーもあんまり上手なタイプではないはずですから、金網に変えるとしたら初めはしばらく様子を見ていてあげるのがいいと思います。
デグーの足を守る金網ケージの注意点
先にペットシーツの敷き方をお見せしたときの写真、なんだか閑散としていましたよねw
あのままだと流石に独房のような雰囲気ですし、デグーのケージの足元を金網にした際には、デグーの足を守ってあげるための対策をいくつかしておくのがいいと思います。
最後に、デグーケージの足元を「金網フロア」にしたときの注意点を3つお伝えして終わろうと思います。
デグーの着地点にクッション的なものを置こう
この写真では左上の赤茶色デグ(チョロ)が、「ジャンプするぞ」という感じ一点を見つめています。
デグーのケージのレイアウトにもよりますが、だいたいよく使う着地点って1箇所か2箇所くらいだと思います。
デグーが降りる位置に、木の板(100均のまな板、木製の牧草入れなど)を設置して、着地場所を作ってあげるのがおすすめ。
我が家では木製の牧草入れを使っているのですが、これが結構大きいのでほとんど地面として扱われています。
チモシー入れ兼、地面
ステップの位置を低めに設置しよう
一番地面に近い木製ステージの位置が高すぎると、デグーが毎回飛び降りる際に足の負担になることがあります。
これは床材を使っていても言えることですが、「デグーが地面から立って伸びて手が届くくらいの位置」に地面に降りる用のステージを置いてあげるのがおすすめです。
跳ばなくても昇降できる高さにひとつはステージをつけましょう。
意外とデグーってお尻が重くて、ジャンプや着地を怖がっている時があるんですよね。
デグーの動きがスムーズでない場合は床材に戻してあげよう
ケージの足元を金網フロアにした後、デグーが「ウッ…ウッ…」みたいな感じで着地を戸惑っていたり、歩き辛そうにしていたら、その時は速やかに床材や樹脂フロアに戻してあげましょう。
いつか慣れるということでもなく、金網フロアが嫌だ、ストレスになるというデグーもいるでしょうから、諦めなければいけないこともあるでしょう。
私たちも、いきなり「今日から土間で暮らせ」って言われたら戸惑いますものね……。