秋も深まり寒くなってくると、デグーにとってはいよいよエアコン必須の季節です。
ところが、「部屋の暖房を入れてもケージの中はあまり暖まらない」ということがあると思います。
「ケージの中をピンポイントに暖めたい」ときは、ペットーヒーターをケージの中に設置してあげるのがおすすめ。
冬にはデグーの低体温症が起こりやすくなりますから、ケージの中はいつでもほんわか暖かい状態に保ってあげましょう。
本記事では、我が家で使用しているデグーのペットヒーターを2点紹介(我が家ではこの2つで毎冬越しています)。取り付け方や使い方のポイントもまとめていきます。
さらに、筆者が買ってみて「あまり暖まらなかったペットヒーター」についても後半こっそりお伝えしていきたいと思います。
デグーのペットヒーター、どう選ぶ?
デグー用、と銘打たれて売られているペットヒーターはありませんから(2021年10月の情報です)、うさぎや鳥用などの「小動物用ペットヒーター」の中から適切なものを選ぶ必要があります。
初めてのペットヒーター設置だと、イメージが湧きづらい飼い主さんも多いかもしれませんね。
まず、デグーのためのペットヒーターを選ぶ際、チェックポイントがいくつかあります。
- デグーやケージがしっかり温まる温度になるか
- 齧り、誤飲の心配がないか
- ケージを通してコードを設置できるか
商品によって、さらに細かいチェックポイントはありますが、ペットヒーター全てに共通する選ぶ基準はこの3つかと思います。
本体をケージ内に設置して、コードは外に出してコンセントにつなぎますから、その辺りの配線も無理なく行えるものを選びましょう。
▷デグーの低体温症の原因・症状とは?冬以外にも注意したいケージの温度管理
デグーのペットヒーターのおすすめはこの2つ!
筆者はデグーを飼い始めた頃、「デグーのヒーター……ヒーター?」と全く検討がつかないまま、当時まだ数少なかったネットの情報を頼りに幾つものアイテムを購入しました。
そして7年経った今、2つのペットヒーターで冬を越しています。SNSを見ると、ほとんどのデグ飼いさんがこの2つを使っているんじゃないかと思います。
ほっとうさ暖リバーシブルヒーター
カバー付き保温電球ヒーター
この2つがあれば、とりあえず暖をとることができます。
地域によってはもっと寒さ対策が必要な場合もあると思いますが、とりあえず基本アイテムとして揃えておきましょう。
我が家では、この2つのヒーターを装備したケージをさらに“プラ段”で手作りしたケージカバーで覆っています。
こちらの記事でケージカバーの作り方を写真付きで解説しています。
▷寒い冬を乗り切る“デグーのケージカバー”を作ろう!保温電球の熱効率がアップ
ほっとうさ暖リバーシブルヒーターの使い方
ミニマルランドやGEXから発売されている寝転ぶタイプのペットヒーター。
M,L,LLとサイズがありますが、我が家ではMサイズを使っています。
多頭飼いのケージでは、2匹並んで“寿司二貫”っていう感じで寝そべっています。
商品名のリバーシブルというのは“温度がリバーシブル”という意味で、裏と面で温度がちがいます。
ケージのスペースが許せば Lサイズでもいいかもしれませんね!
コードの付け根がケージ内に残ってしまうのですが、金属でコートしてあるので齧りからの感電の心配もありません。さすがうさぎ用ですよね。
デグーのあったかベッド、ヒーターをオフれば1年中寝床として使えます
ネックウォーマーでふわふわ感アップ
Mサイズのうさ暖は100均で売られている「ネックウォーマー」、「洗顔用ヘアバンド」がカバーにぴったりです。
ネックウォーマーがふわふわでいいのですが、通年手に入るのは洗顔用のヘアバンドなんですよね。
硬いプラスチックよりもカバーをつけてあげた方がデグーも寝そべってくれますし、ヒーター本体に尿石がつくのも防止できます。
▷デグーはハンモックが大好き!おすすめ市販品紹介&100均手作りハンモックの作り方
コードをケージに通せない場合
イージホームを使っているおうちでは「コードをどうやってケージの外に出そう」と困っている方もいるかもしれません。
我が家は40ハイを使っている頃はケージの角から無理やり出していました。
コードの圧迫が心配だな……、と思いつつ。
60サイズのケージにしてからは、ニッパーで金網を1本カットしてそこからコードを出しています。
60の金網って割と細いので、女性でも簡単にカットできます。「切るしかないか〜」って最初は迷ったんですが、一度切ったらずっとそこからコードを出せるし、思い切ってやっちゃいました。
カバー付き保温電球ヒーターの使い方
アサヒかミニマルの製品、どちらかを使っている方が多い電球タイプのヒーター。
電球といっても明るく光るわけではなく、かすかに赤く見える程度。
ストーブのようにケージ内の空気を暖めてくれるタイプのヒーターです。(我が家で使っているのはアサヒの商品)。
本体にフックがついているので、ケージに引っ掛けて取り付けます。ケージの中にも外にもどちらでも付けられます。
ストーブと同じで長く体が触れていると低温火傷の危険がありますが、ちょっと近づいたり数分乗っかって温まる分には平気。
ケージ内の空気を温めるタイプのヒーター。プラ段で囲うとぬくぬく
取り付け位置はケージの上部に
これ、毎年「どこに引っ掛けてたっけ…」ってなるんですよ。
暖かい空気は上に向かって上がっていきますから、電球ヒーター自体も上の方につけて「2階(ケージ上部)があったかい」という環境にしてしまうのがおすすめ。
「なんか暑すぎるなあ」とデグーが感じたら、ケージの下の方に降りてきて過ごすことができるように、デグーが自分で環境を選べるように空気の逃げ場を作ってあげましょう。
また、稀ですがカバー内の発熱中の電球に水やおしっこがかかると、急な温度変化で割れてしまうことがあるようです。
おしっこがかかるスペースには設置しないように気をつけましょう。
どちらのメーカーの保温電球も強化ガラスや飛び散りにくい材質を使用したりと、電球に水分がついた時の対策はされていますが、念のため……!
ケージの外に設置して、ヒーターごとプラ段で囲うスタイル(接触注意)が、低温火傷の心配がなくおすすめ。
サーモスタットと併せ使いで適温キープ
サーモスタットは保温電球と合わせて使用するアイテム。
空気が設定温度まで温まったら自動で電球をオフにしてくれるものです。
気温が下がったら今度は自動でオンにしてくれるので、ケージ内を一定の温度に保つことができます。
これは使っていないおうちも稀にあるようですが、筆者的には必須だな、と思います。
ある程度温度管理をサーモスタットに任せられるので、外出が多い方やデグーと別の部屋で過ごすことが多い方には本当におすすめ!
ちょっと高いけど絶対使った方がいい!温度を一定に保つアイテム
我が家の冬は、サーモスタットを25度に設定しています。
部屋の暖房を強めるとたまに消えることがあるけど、基本的にはいつも光ってるかな。
春が近づくとあまり点灯しなくなってくるので「そろそろ電球外そうか?」みたいな指標にもなります。
▷デグー飼うのに電気代が気になる方。DEGUBASEの暖房代対策をご紹介します!
こっそりお伝え“あまり暖まらなかったペットヒーター”
我が家はケージの足元、金網仕様なのですが「底トレイの中に仕込ませるといい」ということで、GEXのシートヒータを購入しました。黒いめっちゃ薄いやつですね。
しかし、全然熱が届かず……。よく考えれば表面が暖かくなる商品ですから当然か……。
では、と、ケージの中に敷いてみたところ、噛む!暖かさも、うさ暖の方が上という感じで、使わなくなってしまいました。
商品レビューを見ると、ハムスターとかハリネズミとか、比較的這って生活するタイプのペットには人気のようです。
床暖房のような商品なので、特にハムスターには好評みたい。
あと、吊るすタイプのバードヒーターを購入したこともありましたが、デグー本人が気づいていないようで反応がイマイチ。そこだけ温まる商品なので、それなら寝そべれるベッドタイプの方がいいじゃん、と、これもいつの間にか使わなくなってしまいましたね……。
ペットヒーターはどれもそこそこのお値段ですが、こんなふうに「あれっ、これ違ったかも」という飼い主さんが結構フリマサイトに出品していたりします。中古に抵抗がない方は探してみるといいですよ!
我が家もメルカリでペットヒーターやサーモスタットを買ったり売ったりしています……!