小さいデグーが寒がっていると心配になりますよね。
「大丈夫か!?寒いか!!」って、部屋の暖房を最大にして人がのぼせる、なんてこともあるかもしれません。
我が家では、ケージカバーを手作りすることで保温電球の熱効率を上げて、さらに上から毛布をかけて冬の夜も暖かい寝床を作っています。
本記事では、お問い合わせの多かった「デグーのケージカバーの作り方」について解説していきます!
作るといっても結束バンドとプラ段だけで簡単に作れるので、手先が器用でない方も簡単にできますよ……!
デグーのケージカバーは作れるよ!
今回紹介していくのが、こんな感じのケージカバーの作り方。
市販品は高価なのもあって、ケージのサイズに合わせてカスタマイズできる手作りがおすすめ。
プラスチック製の段ボール(以下、プラ段)で作っているので、ケージ内が暗くなりすぎることもなく、デグーの時間感覚にも影響はなさそうです。
明かりを通すのでこちらからもよく見えるし、お世話もしやすい。
冬のケージカバーの必要性
冬場になると敷くタイプのペットヒーターとケージ全体を温める保温電球でデグーの冬支度をするおうちがほとんどですよね。
我が家ももれなくそうなのですが、「保温電球の熱効率をもっと上げられればなあ」と思っていました。
ケージカバーでケージと保温電球を囲うことで(注意事項は後ほど詳しく)、ケージをダイレクトに温めることができ、部屋が寒くてもケージぽかぽかという人からしたら羨ましい状態を作れます。
カバーがあるとないとでは温度にかなりの差が出ます。
我が家ではケージカバーと毛布でケージを覆い、冬の夜は部屋の暖房無しで何年もデグーを飼っています。
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デグーのおしっこカードにも使える
デグーって綺麗好きなのか……ケージの外におしっこを飛ばそうとしませんか?うちだけ?
朝起きるとケージの周りの床のおしっこを拭くことから1日が始まることも多いんです。
▷デグーはなぜおしっこを撒き散らすの?トイレを覚えるデグーについて、床や家具を尿から守る方法
ケージカバーをしておくと、ケージの外にデグーのおしっこが飛散するのを防げます。
我が家では夏でも背面のみ「おしっこガード用」としてケージカバーを残しています。
手作りだとカスタマイズしやすいので、通年使えるのもいいんですよ〜!
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保温電球の熱効率があがるケージカバーの作り方
さて、それでは早速ケージカバーを作っていきましょう!
筆者は毎年のことなので慣れてしまいましたが、初めての方でも30分あれば完成すると思います。
最初は「あそこに足りない」「ここはいらない」って、フランケンシュタインみたいにつぎはぎしていたんですよw
もうマニュアル化に成功した感じで、毎年ケージ3台分、パンパンパーンと作っています。
デグーのケージカバーの材料
手作りケージカバーの材料は以下の通り!
- プラ段
- 結束バンド
- キリ(穴が開けばドライバーなどでもOK)
- ハサミ、カッター(両方あると楽です!)
結合に結束バンドを使うのは、気候が暖かくなってきたら少しずつパーツを取り外してカスタマイズしやすくするため。
さらに、テープの誤食を防ぐためでもあります。
プラ段は普通のダンボールと比べると高価ですが、水洗いできて意外と長寿命。
折り目がついているものがほとんどだと思いますので、初めからある折り目を利用して作っていきます。
またプラ段は、2.5mm厚くらいがカットしやすく、扱いやすいのでおすすめ。手に入りやすいお手頃なものをチョイスされるのがいいと思います!
今回使用したプラ段
①ケージの天井・背面用のプラ段をカット
今回購入したプラ段は90センチの幅のもの。
36センチごとにジャバラに折り畳まれている形です。
カバーするケージは「60ハイ」。
他のケージのサイズでも同じ手順で作れますよ!
山折りの箇所を背面の角に当ててみて、下に続く折り目のところでカット。本のような左右対称の状態にします。
「背面足りなくない?」という不安は、大丈夫。
背面は取り外し可能なものを別で作ります。おしっこで汚れたらそこだけ洗ったりできますからね……!
②ケージの横幅に合わせて切り込みを入れる
①の画像の横に飛び出した部分のプラ段。
山折りの箇所に切り込みを入れていきます。
あまりケージギリギリにせずに、少し余裕を持ったサイズで切り込みを入れると、上から毛布などをかけたときにデグーが引っ張り込むのを防げますよ!
写真がなくてわかりづらいかと思いますので、次のステップで確認しましょう!
③側面、天井の順に折り結束バンドで固定
山折り部分に切り込みを入れたら、側面、天井、パタパタと畳めるようになります。
どこまで切り込みを入れるかで可塑性がありますね。
あと左右のどちらかの側面を長くしたい場合は、中心からずらした位置で切り込みを入れることでアレンジできます。
形が決まったら写真の結束バンドの位置にキリなどで穴を開け、左右ともに固定。
結束バンドのピロピロはカットすると綺麗です。
④背面に刺さる幅にプラ段をカット、装着
①でカットした時に出た端材。90センチ幅で、36センチの折り目でカットしているプラ段です。
これを「背面にささる幅」にカット。
背面にささる幅とは……こんな感じ。
メジャーを使わなくても、片面に差し込んでみて印をつけてからカットするとぴったり切り出せますよ。
プラ段って爪で目印の跡がつけられますし、カットするときも材質に沿えばまっすぐ切れるのでほんと扱いやすいのです。良き。これで天井と背面はOKですね。
⑤側面用のプラ段の長さを決めて、装着
側面ががらんとしていますので、端材をつけてカバーしてあげましょう。
取り外ししたい場合はクリップを使うと便利。しっかり固定したい場合は結束バンドを使いましょう。
我が家ではケージを2台並べて間に保温電球を設置しているので、側面のガードは片側だけ。
保温電球をケージ内に設置するおうちの場合、両側面にガードをしてあげるのが良いでしょう。
あんまりやるとデグーが暑がるので、天井も側面も手前側まで囲みすぎないようにしてあげるといいですよ。
「暑いな〜」と思ったらデグーが手前に逃げてこられます。ケージ内の温度差を作ってあげるの、だいじ!
デグーの手作りケージカバー活用方法
最後に、デグーの手作りケージカバーを使用する時のポイントをいくつかお伝えしていきますね!
暖かくなってきたら側面を取り外そう
ステップ⑤で取り付けた側面パーツは、寒さが和らいできたら外してあげるのがおすすめ。
いきなりカバーごと外すと急に寒くなってしまいますから、暖かい日に側面パーツを外して、大丈夫そうであればさらに暖かい日に保温電球も外す。という感じで春スタイルに移行していきます。
背面に刺したプラ段はたまに交換すると清潔
背面用に刺したプラ段は刺さっているだけですから、簡単に取り外しできます。
我が家では背面下部が圧倒的なおしっこゾーンなんですよね……。
多分ケージの上の方からおしっこして、それが着地するのが背面下部なのです。
水でジャバジャバ!と洗ってあげればデグーのおしっこ臭も和らぎますからおすすめ。
少ないパーツなので、汚れたら交換するのもいいですね。冬は換気が疎かになりがちですから、臭いの元はなくしておきたいですよね。
保温電球を外付けする場合は穴を開けてね!
最後に注意点として「保温電球に直接プラ段が触れないようにする」ことをお伝えしなくてはなりません。
保温電球自体はデグーが乗っかって眠るほど安全なものですが、何かの拍子でデグーの抜け毛が中の電球に触れて焦げたり、サーモスタットが故障することもあるかもしれません。
お出かけ中も安心して保温電球を使うためにも、電球カバーとプラ段は触れないようにしてあげるのがおすすめ。
我が家では外付けの時はこんな感じでプラ段をくり抜いています。
距離が近い分には大丈夫そうなので、あくまで直接触れないように……という感じ。
「あ、はいはいここに窓ね…」って感じでしたり顔してるけど、後でそこに保温電球つくからね!
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