おすすめのデグーごはんを紹介!牧草、ペレット、おやつについて知ろう

デグーの食事は「牧草」「ペレット」「おやつ」の3つに分類できます。

今ではデグー用のペレットがたくさん売られていますが、数年前まではデグー専用があまり出回っていなくて、チンチラ用とかモルモット用で、糖質のなるべく少ないものをあげたりしてたのですよね。

現在売られているデグー用ペレットも、嗜好性の高すぎるものをずっと与えていると偏食の原因になったり、尿の性質が変わってしまうこともあります。
ペレット以外にデグーの食べられるおやつもいろんな種類があるので悩ましいですよね。

ここからは、デグーの食べ物を「牧草」「ペレット」「おやつ」のジャンルごとに解説していきます!

degubase筆者情報



主食の牧草 “チモシー”と、他にも食べられる牧草

デグーは「完全草食」で、植物由来のものしか食べることができません。

主食は牧草で、国内ではもっとも安定して手に入りやすい”チモシー”という草をデグーの主食にしている飼い主さんがほとんどです。

チモシーはイネ科の牧草で、北海道などの国産のもの、カナダ産、北米産など、さまざまな産地のものが売られていて、デグーによって産地の好みが分かれます。

さらに、牧草の収穫時期によって、“1番刈り” “2番刈り” “3番刈り” と種類があるのです。収穫時期によって歯応えや栄養価が異なり、これもデグーによって好みが違います。

収穫時期特徴
1番刈りいちばん固くて太いチモシー、栄養価も高い。コスパも良い。大人のデグーは基本これ。
2番刈り1番刈りよりも柔らかいチモシー。1番刈りの食いつきが良くない場合に試すのがオススメ。
3番刈りフワフワの柔らかチモシー。栄養価は3種類の中でいちばん低い。基本コドモ用、歯の弱くなった老年期用。これしか食べない大人もいる。

もし食いつきが良ければ、生涯同じメーカーのチモシーで飼育することもできますが、チモシーに飽きて食べなくなったりした時(偏食)のためにも、いくつかのメーカーのものを試しておくのが安心です。
デグーの主食・牧草チモシーの選び方!「何なら食べるの?」チモシー沼に落ちた飼い主さんへ

また、妊娠中や療養中、成長期・換毛期など「デグーが栄養を欲する時期」には、栄養価が高くデグーが食べられる牧草を用意してあげるのがおすすめです。

デグーが食べられるウマイ草『オーツヘイ』

オーツヘイもチモシー同様、イネ科の牧草でアルプスの少女ハイジのベッドみたいな金色が特徴的。

硬めの草で散らかりにくく、しかも嗜好性が高いので、部屋んぽ中に手渡したり日向ぼっこしながら食べるおやつにちょうどいいかもしれません。

カロリーはさほどではないのですが、糖質高めなのであまりたくさんあげすぎてしまうとデグーの健康を損なうこともあり得ます。
ほんとに、おやつって感じの位置付けがオススメなのです。

デグーが食べられるウマイ草『バミューダヘイ』

通称、”痩せ草”と我が家で呼ばれている“バミューダヘイ”。

バミューダヘイは、ほそほそのパリパリ。チモシーよりもカロリーが低くて糖質も低いため、ダイエットしないといけないデグーの主食にされることがあります。

やっぱりあんまり美味しくないようで、我が家のデグーたちの食いつきは悪めです。

安価で乾燥しているので、敷き材に使っているおうちもあるようです。
なるべくダイエットをさせなくていいように、日頃から食べ物には気を使ってあげたいですよね……!

デグーが食べられるウマイ草『アルファルファ』

デグーが食べる牧草では珍しい、マメ科の牧草 “アルファルファ”。
そう、マメなんです!カロリー高いし、糖質も高いし、タンパク質がたっぷり含まれています。

妊娠中のデグーや、成長期、老年期の栄養補給におすすめの牧草ですが、高齢デグーが食べすぎると消化不良を起こすこともあるので、適量にしてあげましょう。

アルファルファは嗜好性が高くみんな大好きなのですが、あげすぎるとカロリーオーバーで顔パンパンに太るので要注意です。

使い方としては、前述した栄養補給のほかには「おやつ」として。
また、主食のチモシーへの食いつきが悪い場合に、ふりかけっぽく混ぜてあげるのもおすすめの使い方です。

よもぎみたいな芳醇な香り、フワフワしていて確かにウマそう。
デグーが「それくれー!」ってしてくる美味しい牧草です。

主菜のごはん『ペレット』

自然界では牧草ばかりの粗食で生きているデグーですが、飼われるからにはいろいろ食べたいですよね。
さらに飼育下では5〜8年生きるデグーですから、ビタミンやミネラルを補って毛や粘膜、内蔵環境を健やかに保つ意識が必要です。

現在、デグー用のペレットはネットで簡単に買えますし、価格帯もいろいろ。いくつか試してみて、お気に入りを2〜3種類見つけて、ローテーションであげると偏食を防ぐことができて、栄養も偏りづらくなるのでおすすめです。

普段からいろんな味のものをあげることで食事に飽きさせないようにするのは、グルメなデグーにとっては結構大切なポイントです。

なんでペレットをあげるの?

デグー用のペレットの原材料って、牧草なのです。
つまり牧草(チモシー)を食べて、水を飲んで、固めた牧草(ペレット)を食べているというわけですよね。「じゃあ草だけでいいじゃん?」と思いきや、ペレットはデグーの健康維持のために重要な役割をいくつか持っているのです。

まず多くのデグーペレットには、デグーマウスに必要な栄養素が添加されています。牧草とペレットをバランスよく食べている子は毛艶が良くなったり、健康的な歯の色になったりします。

特に”デグーは体内でビタミンCを生成できない”と言われてきました。
最近は、研究が進んで「デグーもビタミンC作れるかも!」と言われてもいるのですが、そんな背景からビタミンが配合されたペレットは多く販売されています。

また「乳酸菌」配合のペレットもよく売られています。
デグーのような小動物にとって怖いのは「腸詰まり」「消化不良」など消化器系のトラブルです。小さい生き物なので、ちょっと腸が詰まっただけで死んじゃったりするのです。

だからウンチの状態は毎日チェックは必要ですし、乳酸菌入りのペレットを適量あげて腸内環境を整えてあげるのがオススメです。

最後に何より、ペレットをウマそうに食べているということ。
毎日、朝起きて回し車まわして、牧草食べて水飲んで寝る。そんな生活にペレットがあると、グルメなデグーの生活がパッと華やぐ感じがするのですよね。

ペレットを選ぶ際の注意点!

デグー用のペレットは、ぼほどのメーカーでも牧草が主原料。
しかし、ベースになっている牧草はさまざまなので、購入するときは把握して選んであげましょう。

例えば、チモシーベースで作られたペレット。これはデグーの主食にできるイネ科のチモシーでできているからメインに据えても良さそうですね。

中には、アルファルファをベースにして作られたペレットもあります。
アルファルファは、高カロリー・高糖質、高たんぱく質な牧草です。これは主菜にして毎日お腹いっぱいモリモリ食べてしまうと、デグーがパンパンに太ってしまうこともあります。

一括りにデグーペレットと言っても、こんな感じで主成分になっている草をきちんと把握しておくと、選ぶ時にも迷わずに済みます。

オススメのペレットはこちらの記事で紹介しています。
デグーにおすすめのペレット6選!ベースの牧草に注目
デグーペレット11種類を徹底比較!基本の選び方も解説!

彼らの生きがい『おやつ』

よくハムスターが、チーズやヨーグルトをもらっている動画がSNSにありますよね!

可愛いけど、デグーは完全草食ですから、残念ながら真似することはできません。デグーのおやつにも結構しっかりめのルールがあります。

とはいえ、NGさえ避ければ案外いろんなものが食べられるので、ちょっと思いつく限りでリストアップしてみますね。
(参考:▷デグーのおすすめおやつ図鑑!我が家の市販のおやつを公開

おやつ系のペレット

「おやつ系のペレット」は、市販品で糖が添加されていたりとか、牧草ではなくて野菜(ニンジンとか)が主成分のペレットを指しています。

基本的に牧草由来ではないペレットは、ケージに毎日入れる主食ではなく、おやつとして部屋んぽ中のコミュニケーションや、飼い主とデグー間に行き違いが生じたときのお詫びの品仲直りアイテムとして活用するのがオススメです。
手渡しでデグーに恩を売るのです……。

ベジドロップはデグーを骨抜きにするおやつ!これさえちらつかせれば、きっとなんでもしてくれますよ!

悪魔の果実と思いきや、健康志向な優秀おやつ

他にもおすすめおやつ、あげておきます!

乳酸菌入りでお腹をケア!
意外にもグルテンフリーなのが嬉しい

タネ系

エン麦や大麦は、デグーが狂喜乱舞するおやつ。
麦や種はカロリーが高いものが多いので、たまにご褒美おやつとしてあげるくらいにとどめましょう。

ちなみにエン麦よりも、大麦のほうが低カロリー。
食いつきの良さは、どちらも変わらずよいので我が家では大麦を採用しています。

消化に優しい毎日おやつ!
部屋んぽ中のご褒美に最適
オメガ3たっぷりの高齢デグーの友!

乾燥野菜

乾燥野菜は、デグーがメインで食べられるおやつと言ってもいいでしょう。

ビタミンや食物繊維が豊富な野菜をあげることで、デグーの健康維持にも役立つので、時々あげるのがオススメ。
野菜はデグーによって本当に好みに差があるので、いろんなものを試してみるのが良いでしょう。
デグーが泣いて喜ぶおやつ『乾燥野菜』の作り方!家にあるものだけで作れるよ

ちなみに「乾燥」である理由ですが、ひとつは単純に湿った食べ物が苦手なデグーが多いこと。チモシーも梅雨時期に湿ってるとあからさまに食欲が落ちるデグーもいます。

もう一つの理由は、水分の多い食べ物は下痢の原因になるからです。
小動物は、下痢をこじらせただけでも脱水で死んでしまうこともあるのです。

生野菜が好きなデグーもいますが、あまりあげすぎないように気をつけましょう。

デグーにオススメ乾燥野菜リスト

野菜特徴
キャベツ糖質が高いので控えめに。湿気に弱いので乾燥剤で保存
にんじん糖質が高いので控えめに。ビタミンCを分解してしまうらしいのでこればっかりあげるのはNG
ブロッコリー茎の部分を乾燥させたもの。低カロリー・低糖質でいい感じ。芯派と花派のデグーに分かれる
タンポポの葉ビタミンCとDが豊富。糖質が少なく安心。カルシウムの影響で尿が白くなることも
オオバコの葉うんちを照りよくする整腸作用がある。穂が美味しい様子。
カボチャ最高級のおやつとしてたまーに。栄養はあるけれど超甘いのでやみつき注意
青パパイヤ食物繊維や酵素に整腸効果が。甘いので、こればかりにならないように注意。
セロリ(乾燥)好きなデグーはとても好きみたい。我が家では「たくさん食べるものじゃないな…」みたいなジャッジでしたw

基本的にはアブラナ科の野菜、オレガノやバジルなどのハーブ類はデグーが食べても大丈夫。

NGは多々ありますが、代表的なのはネギ類、ユリ科の植物、果実のタネ。

この辺りは中毒を起こしてしまうことがあるので、本人が欲しがってもあげるのは避けてください。
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