デグーと暮らしているとビシビシ感じるおやつへの愛。
美味しいものを食べるのが最上級の幸せなんだろうなと思います。
多頭飼いしているとおやつの好みが全然違うのもわかってきたりして面白い!
本記事では、デグーおやつ選びのポイントを解説していきます。栄養サポートできるおやつはたくさんあるので、美味しく健康を目指しましょうね。
我が家で人気のおすすめのおやつ、紹介していきます!
デグーにおいしいおやつをあげてもいいの?
草食動物であるデグーは牧草が主食。
基本的にはチモシーと水をご飯と味噌汁みたいな感じにして一生を過ごします。
デグーの見た目はハムスターやリスに似ているので勘違いされやすいのですが、ひまわりの種やくるみなどの脂質の多い食べ物はデグーに不向きです。
脂質・糖質の過多はデグーの消化器系に負担をかけてしまいます。
ドライフルーツやお砂糖もやめておきましょう。デグーは糖の代謝が苦手なので、甘いおやつのあげすぎは健康を損なうことにつながります。
▷デグーのペレットに含まれる糖分の種類を解説!オススメ甘味料はこれ!
本当はさ、一緒にアイスとか食べたいですよねえ。
デグーがチモシーを懸命に頬張っている姿を見るとなんとも言えない気持ちになって、おやつをあげたくなってくる飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
デグーにおやつをあげるのは良いことです
デグーの体質を理解して、彼らに負担が少なくて喜んでもらえるおやつを選びましょう。
特にデグーを“ベタ慣れ”にしたい場合、おやつを活用するのはかなりオススメの手段です。
飼い主の株をあげるためにもおやつを上手に使いたいですね。
▷デグーをベタ慣れにしたい飼い主さんに捧ぐ!デグーとマブダチになる方法
きちんと選べばおやつは病気の要因になることはありません。
食物繊維、ビタミン、乳酸菌、オメガ3など……。水とチモシーだけでは摂取できない栄養素もおやつから取ることができます。
牧草やペレットをコロコロ変えるのは難しいですが、体調に合わせておやつをチョイスしてあげるのは簡単です。
たとえば、我が家ではうんちが硬くて小さいデグーには「うんちのテリをよくする」と言われているオオバコの葉をおやつにあげてケアしています。
健康管理におやつは便利なのです。
おやつ選びは嗜好性の強さに注意しよう
近年ではデグーも体内で糖を分解できるという説が主流になってきました。全く分解できないのではなく、ゆっくりなのではないかと。糖の分解が苦手、という認識で良いみたいです。
デグーのおやつの選ぶ時、糖質・脂質の取りすぎには気をつけたいところ。
筆者がさらに注意したいと思うのが、嗜好性が強すぎるおやつです。これをあげ過ぎてしまうと、チモシーやペレットを食べてくれない「偏食デグー」が爆誕してしまうことがあります。
健康面でNGと言われているものに限って、大好きだったりするんですね。人もそうですよね。
「これ美味しいんだろうな〜」と見るからにわかるおやつは、たまーにあげるようにして依存させないようにコントロールしてあげましょう。
- 糖質・脂質を考慮するのはデグ飼いの基本
- 嗜好性が高いおやつはたまにあげるに留める
- 部屋んぽ中のコミュニケーション手段におやつは有効◎
- いろんなおやつをバランスよくあげよう
【おやつ図鑑】デグーにおすすめ商品紹介
ここからは「デグーにオススメのおやつ」をたっぷり紹介していきます!
我が家のスタメンおやつ達。
どれもあげすぎは禁物ですが、色々なものを少しづつあげてみて、デグーの好みのおやつを見つけてあげてくださいね!楽しみですね……!
【麦・種系】印籠的、鉄板おやつ!
ナッツは脂質が多いですが、デグーが食べてもOKなものもあります。
植物の種のなかにはペットにあげると中毒を起こすものもありますから、園芸用のタネなんかは間違ってもあげないようにしましょうね!
麦系はグルテンフリーのものもありますし、デグーの口も合うのでおやつにおすすめ。
小さいおやつは芸を教えるときに使いやすいし、手渡しでコミュニケーションもとれますよ!
“圧大麦” 安心できる麦おやつ
大麦という種類の麦を、熱して潰した状態のおやつ。小麦にはグルテンが入っていますが、大麦はグルテンフリーなのが嬉しいところです。
大麦はタンパク質が豊富で、デグーの食欲のないときに栄養補給アイテムとして常備しておいてあげるといざという時に安心です!
潰してあるので消化に優しいという特徴もあります。食欲がなかったり消化不良の時におすすめですし、高齢デグーの栄養補給にも最適。
とにかく美味しいみたいで、うちでは圧大麦を入れた小瓶を自力で開けるデグーが爆誕しました。芸を教える際のご褒美にもちょうどいいですね。
- 大麦は麦だけどグルテンフリー
- 食物繊維が豊富、潰してあるので消化に良い
- デグーの食いつきが最強
嗜好性と栄養のバランスが絶妙!
“えん麦” ご褒美系高カロリーおやつ
エン麦(オーツ麦)は栄養価が高く、特にミネラルが豊富。
カロリーも高いので、あげすぎには注意が必要なおやつです。量の目安は、大人のデグーなら1日5粒くらいまでかな……。
写真のように殻付きで売られているエン麦がほとんど。
デグーにあげると両手を添えて口で上手に殻をむいて、中身だけを食べます。可愛い。個体によっては面倒くさいのか殻ごといく子もいますw
大麦よりも嗜好性が高いような気がしますが、個体によって好みがあります。「自分は大麦の方が好きですね」というタイプのデグーもいます。
- ミネラル豊富だけど高カロリー
- 1日5粒くらいまでが安心かな
- 人間が扱いにくい小ささ、不器用な人はブチ撒け注意!
ミネラル豊富だけどカロリー注意!
もみ殻に包まれたエン麦も売られています。
部屋んぽ中に魚釣りみたいにしてデグーの前にヒョイヒョイさせると楽しいです(飼い主が)。
ちなみに、かなり散らかりますw。もみ殻つき、お掃除前に試してみてくださいね!
“アマニの種” 老デグの友
デグーのおやつとしては知られていないかも、亜麻仁のタネ。
鳥のエサとして売られていることが多いですね。亜麻仁のタネには “オメガ3”という有効成分が含まれています。オメガ3は神経や粘膜の炎症を抑えたり、免疫力を高める効果があります。なんか薬みたいですよね。
神経、というと「視神経」や「脳神経」など。これらの良好維持を助ける効果があるんですね。
デグーは小さい生き物なので、あまり開腹手術をしない傾向にあります。取り替えの効かないデグー体の健康を助けてくれるおやつは嬉しいですよね。
我が家では、毛並みを目安にして思いついた時にあげています。
「なんかボサっとしてるな」と思ったら栄養足りないかしらって感じでプレゼント。
手のひらにタネを乗せて差し出すと、手ごとペロペロしてくれて可愛いですよ!超ウマイみたいです。
- 有効成分オメガ3(神経や粘膜の炎症を和らげてくれる)が含まれている
- ガタがきだした老デグのお守り的存在
- 手のひらもまとめてペロペロしてくれる
高齢デグーの健康のもと!
【クッキー系】背徳の味…偏食には注意
クッキーって聞いただけでウマそうですね。
もちろんタマゴやバターは使っていないペット用クッキー。最近は、消化しづらいグルテンを使わない商品が増えてきました。
アルファルファなどのウマイ系の牧草をベースに、野菜や果物で甘味をプラス。ギュッと固めたイメージです。
パティシエのチモシークッキー
ぱ、パティシエの?!って感じですね。
チモシーと本くず粉がベース。おいしさ成分としてバナナやリンゴが含まれているので、あげすぎには注意。
原材料がシンプルで、着色料・保存料などの添加物が使われていないので安心して与えられます。
小麦粉不使用、グルテンフリーも嬉しいポイント。死ぬほどウマイみたいで、袋を見ただけでデグーが「あー!それなー!!」って駆け寄ってきます。
そうそう、このシリーズでタンポポ味っていうのもあるんです。
これは表面にめっちゃタンポポ粉がついていて、食べるたびにボロボロ落として床がかなり汚れますw
デグーも一口こぼすたびにチラチラこっちを見てきて、気まずそうでしたw
自然派クッキー、食いつき最強おやつ
ベジドロップ
デグ飼いの秘刀、ベジドロップ。
添加物不使用でグルテンフリーの優秀なおやつです。
ベースが豆粉なのでカロリー注意。フレーバーは、写真のビーツ、パセリ・タンポポ、キャロット以外にオオバコもあります。
実際のベジドロップはこんな感じ。一粒が結構大きいです。
1円玉くらいの直径で、デグーにあげるには1個だとデグーが抱える感じ。
めっっちゃくちゃ硬いので、我が家ではペンチで挟んで真上から圧をかけて割ってあげています。めんどくさい時はまるごとあげます!
オオバコ味はうんちが硬くて小さいデグーにおすすめですよ。
我が家の高齢デグーは、このオオバコ味で何度かうんちの不調を乗り切っています。
これ嫌いなデグーっているのかな
タンポポのペレット
タンポポ・オーツ麦・乳酸菌でできたシンプルなペレット。
デグーが大好きなタンポポの葉をペレット状にした商品です。葉っぱと違ってカスが出ないのであげやすいし、グルテンフリーです。
タンポポと麦ベースが主原料なので、ペレットですがご飯用には向きません。あくまでも、おやつ。
タンポポに含まれるカリウムには利尿作用があり、余計なカルシウムを排出してくれる効果があります。気にしてあげたい整調効果も、乳酸菌でバッチリです。健康系優等生おやつ!
おやつ食べながら腸の健康をキープ!
【草系】栄養パワー系、手軽なおやつ
葉っぱもおやつに最適!
麦やクッキーよりもライトに食べられるウマイ草を紹介していきます。
草系は植物ごとに、カロリーが高かったり糖質が多かったり特徴がそれぞれ。どれも栄養価が高いんですよね。
我が家ではデグーのおしっこの色が変わるときだいたい草系おやつの影響だったりします。買ってあげる前に効果をきちんと調べて、同じものばかりあげすぎないように気をつけることも大切ですね。
タンポポの葉
タンポポの葉はペレットにもよく含まれているデグーに人気の葉っぱ。
タンポポ茶は妊婦さんにいいって言われていますよね。実はタンポポって、かなり栄養のあるハーブです。
葉の部分には、カリウムや鉄、ビタミンA,B,C,Dが含まれています。これって、日頃ペレットで補おうとしている栄養素ですよね〜。
しかも、草ですから添加物は使われていないという!素敵!
ちなみに、その辺に生えているタンポポをあげようとしている方は待ってくださいね。
適切に加熱・乾燥をしていないタンポポには“シュウ酸”が含まれます。
これは結石の原因になることもあるのです。ペット用の市販品をあげるようにしましょう。
カルシウム排出で結石予防!
オオバコの葉
オオバコの葉は、食物繊維が豊富です。
便をコーティングして出しやすくする効果があり(すごいよね)、我が家ではオオバコを食べたデグーは照り照りの良いウンチをします。
オオバコにはタンニンが豊富に含まれているので、食べすぎるとかえってデグーのウンチが硬くなってしまうこともあります。適量適量。
がんばって力むのはちょっとかわいそうですもんね。
ウンチが小さかったりポソポソしているデグーにおすすめ。元気なデグーにも、整腸のおまじないに少量あげるのがおすすめです。
黒真珠のようなウンチの秘訣!
大麦若葉
大麦若葉は青汁で有名ですね。栄養満点で、食物繊維が豊富。
ペット用では“ウィートヘイヤング”という名称で売られていることもあります。
ちょっと甘さがあるみたいでデグー喜んで食べてくれます。
ややカロリーが高いので、おやつ寄りのおやつという位置づけ。葉というよりは茎っぽいので、粉々にならずに手渡ししやすいですよ!
部屋んぽ中にちょいあげしやすい
【木の枝】ストレス解消、歯の健康に◎
デグーって木齧りますが、おやつとして食べられる木もあります。
木の枝をどこまで食べるかはデグーによって個人差があっておもしろいですよ。皮しか食べないデグー、枝の部分まで攻めるデグー、跡形もなく平らげるデグー(!)などさまざま。
硬い木をかじることはストレス解消にもなり、前歯の伸びすぎも防止してくれます。
リンゴ・なし・桃の木
デグーのおやつにおすすめの齧り木はリンゴ、梨、桃の木あたりがメジャーです。
「梨バー」とか「りんごバー」っていう名称でよく売られています。なかでもリンゴの木の食いつきがめちゃめちゃいいです。
デンタルケアやストレス解消に効果的。ケージ齧りが激しいなど、イラついているデグーに「ほれ!しっかりしな!」という感じで与えると平静を取り戻してくれますよw
デグーはリンゴの木を食べすぎるとおしっこがオレンジになります。
はっきりしたオレンジになることがあるので「血尿!」とびっくりするかも。
色素尿と呼ばれる状態で、食べ物に含まれるポルフィリンという色素がおしっこに反映しているのです。
元に戻るようなら心配ないのですが、びっくりしますよね〜。
長く楽しめるおやつ!ケージにポイすると狂乱の宴
時期によってはりんご農家さんが枝を販売していることがあります。
我が家では11月くらいにメルカリで大量に購入しています。
本当にめちゃくちゃお安くて状態も良いのでぜひ調べてみて……!
パパイヤの木の皮
青パパイヤには殺菌効果があり、グルテンを分解する効果もあります。
青パパイヤは乾燥した実をあげることも出来ますが、“木の皮”もよくあげています。
パキパキ割れるので渡しやすく、歯ごたえ抜群。奥歯がうまく削れているみたいです。
身のほうが食いつきがいいけど……!
【乾燥野菜】手渡しやすくて部屋んぽに最適!
おやつペレットの添加物が気になる飼い主さんには乾燥野菜がおすすめ。体調を崩しやすいデグーの場合、市販のおやつが体に合わないこともあるようですね。
色々な乾燥野菜が売られているので、色々少しずつ挑戦してみるとおやつのバリエーションが増えていきます。
特に、デグーが高齢になって食欲が落ちてきたときに「これなら食べる」っていう乾燥野菜がいくつかあると重宝します!
▷デグーが泣いて喜ぶおやつ『乾燥野菜』の作り方!家にあるものだけで作れるよ
【CHARM】デグーの食事・副菜
このりんごパウダー入りのペレットは驚くほど人気がないですw。
しかし、良質な乾燥野菜が買えるのでそういうつもりでゲットするのはおすすめです。小松菜とにんじんがゴロっと入っていて、好みの乾燥野菜を見つけるのに便利。
国産の野菜を使用しているのも嬉しいポイント。「原型を留めていなくてなくて粉々……」ってこともありません。割れないように綺麗に入っています。
「乾燥野菜、あげてみたいけど1種類の大袋買って全然食べなかったらどうしよう」という飼い主さんはぜひ試してみてください。
乾燥小松菜ゲット!(りんごペレット誰か食べて…)
“千切りタイプ” の乾燥野菜は部屋んぽに便利!
細くカットされたタイプの乾燥野菜は、食べ過ぎを防止できるし少しづつあげやすくてオススメ。
大きいサイズの乾燥野菜は、デグーに丸ごと奪われてしまうことがあるんですよねw。絶対返してくれない。デグー意外とチカラある。
野菜によって健康効果はさまざまなので、なるべく色々あげたいですよね。「おやつといえば、いっつもニンジン!」みたいになってしまうのは好ましくありません。
千切りタイプを数種類常備しておくと、満遍なくいろんな野菜を少しずつあげることができるのでオススメです!
ベビースターラーメン的な手軽さ
デグーのおやつ選びまとめ
- デグーはいろいろなものを食べられる
- 健康のために脂質と糖質を考慮する
- 嗜好性が高いおやつはたまーにあげる(偏食防止)
- “見た瞬間飛んでくるおやつ”は部屋んぽで使える!
- 同じおやつばかりあげすぎないようにしましょう