
デグーをおうちに迎える前に、ドキドキしながらケージのお部屋グッズを揃えたこと。デグ飼いさんであればみんな懐かしい思い出として記憶していることでしょう。
初めてデグーを飼う方は、どんなおうちにしてあげればデグーが喜ぶのかわからないことも多く迷ってしまうかもしれません。
今回は、デグーを飼うときに用意するグッズはすでに知っているけど、選び方のポイントなどプラスアルファの情報が欲しい!という方に寄り添っていきたいと思います。
ちなみに、デグーを買う前に用意する基本グッズについては、
「【決定版】デグーの飼育に必要なものまとめ|デグー初心者に捧ぐ!」にまとめてあります。
「とりあえず何を用意したらいいの?」という方はまずはそちらから読んでみていただくと、わかりやすいと思います……!

デグーにとっての“快適”を考える

デグーは基本的にはケージの中で飼うペットです。
ケージの環境は彼らの生涯の景色になるわけで、なるべく快適な状態にしてあげることがデグーのストレスを軽減して健康寿命を伸ばす手助けにもなります。
自然下のデグーに近い環境を作ってあげよう!
デグーはアンデス地方の自然豊かな土地に群れで暮らす草食動物。
寝るときには天敵に襲われないように巣穴を掘ってその中で眠り、みんなで野山を駆け回り、雨量の少ない地域で毛繕いをしあったり砂で体の汚れを落としたりしながら生活しています(かわいい)。
そんなデグーがペットとしても自然下に近い生活をするためにできること、具体的にいくつかあげてみましょう。
- 体を隠して眠れる安心な寝床を用意する
- 濡れずに体を清潔に保てる浴び砂を用意する
- 運動不足にならないようにデグーにあった回し車を用意する
- デグーに無理のない範囲で昇降運動できるステップを取り付ける
また、デグーは群れで生涯過ごす社会性の高い動物なので、できれば多頭飼いしてあげるのが望ましいとされています。
しかしこればっかりは飼い主さんの負担がかかりますから簡単に叶えられる条件ではありませんよね。
実際、単頭飼いしているデグーは寂しがることが多いです。
日々決まった時間にかまってあげるようにする、ご飯を一緒に食べる(おすすめ)など、寂しがりのデグーには“人間が群れの一員である”と思ってもらえるような寄り添い方をしてあげましょう。
▷デグーにとって“ストレスの原因”とは?飼育環境からストレスフリーを目指そう
アイテム選びは飼い主の世話しやすさだって大切!
デグーのケージ環境はデグーの自然下の状態になるべく合わせてあげるのが理想です。
さらに、飼い主さんがお手入れしやすい、道具が使いやすいといった“人間側の世話しやすさ”も結構大切。
デグーの皮膚病防止のためにも、ケージ掃除は気づいたときにこまめに行いたいものですよね。
筆者がこれまで色々試してみて「うわこれ掃除しづらいなあ」と思うデグーアイテムも多々ありました。
例えば、フッカフカのハンモックをデグーがとても気に入っていたとして、洗った後に一生乾かない生地だったりすることがありますw。
あとは安価な給水ボトルが壊れやすかったり、餌入れやケージの“謎の溝”に汚れが溜まりやすい……とか。
ペットグッズって、使ってみて扱いやすいかどうか初めてわかるものがとても多いんですよね。
デグーがめちゃくちゃ気に入っている場合は悩ましいですが、飼い主が扱いやすいアイテムを揃えることで結果的にデグーのケージ環境が良くなるんですよね。
- 洗いやすさ、汚れが落としにくい箇所がないか
- コスパ、壊れにくいか
- 乾きやすいか、もしくは拭いてすぐに使えるか
デグーのお部屋グッズ紹介していきます!

ここからは、デグーのお部屋グッズの選び方のポイントや使いやすいアイテムを紹介していきます。
デグーにとって良い環境を与えてあげたいし、飼い主的にも便利なアイテムを見つけたらどんどん取り入れていきたいですよね!
ケージのバリエーションいつの間にか増えている!
かつて10年ほど前、デグーを飼うといえば「イージホーム40ハイ」を勧められるのが一般的でした。
多頭であれば「イージホーム60ハイ」か「イージホーム80ローメッシュ
」。
しかも結構欠品になりやすかったり、価格が時期によって変動しやすいのがデグーケージ、という認識だったのですね、筆者。
最近、イージーホームは安定供給の様子。色違いのホワイトも登場して、いつでも決まった価格で買いやすくなりました。

オス同士の多頭飼いにいいな、と思ったのが「イージーホーム ラビット 80-PRO」。
ケージ内に仕切りがついているんですよ!
取り外しできて、広々と使ったり仕切って使ったりできます。
例えば多頭飼いの片方が発情期に入ってしまった時とか、多頭飼いにする前にしばらく隣同士で慣れさせたい時とか。
これまでは小さいケージ二つ購入して…としていたところを、頑張ればこれ一台でやりくりできます。前からあったのかな。

掃除するときに便利そう、と思ったのが「KAWAI コンフォート60 チンチラスペシャル」。
2階はセパレートタイプ(!)で取り外せます。
さらに忍者屋敷みたいに扉があちこちついていて、お世話がしやすそう。
以前、80サイズのケージを買ったときに上部に扉を無理くり手作りしたことがありましたから、この扉の数には魅力的に感じました。
閉め忘れで脱走の可能性も上がるけど!ちなみに手持ちのイージホームを2階建てにしたい場合は「メッシュデッキ」が手軽でおすすめです。
端であればどこでも取り付けられるので、我が家では2階にホカペを設置しています!
デグーのおうちを簡単に2階建てに
牧草ホルダーは陶製がおすすめ!
牧草ホルダーやペレットを入れる餌入れですが、木製・プラスチック製など色々試した結果「陶器製」がベストという結論に落ち着きました……。
木製は安全なのですがデグーが齧って器の形でなくしてしまったり、おしっこが染み込んで不衛生という問題がありました。
プラスチック製は洗いやすいのですが、我が家の場合かじるかじる。誤飲による腸詰まりのリスクから、陶器製に行き着いた感じです。
金属は噛む音がうるさいし、歯に悪いので却下。
本当、噛む子は大変です。落とすと危ないので、ケージの側面に固定できるものを。
デグーのチモシー入れに改名して売った方がいい
我が家、ペレット入れはダイソーの陶製植木鉢を使っているんですよ。


水捌けの穴にネジで固定して使っています。
これ、こぼれないし取りやすそうだし散らからないし、かなりおすすめですよ!
砂掃除にあの100均アイテムが爆活躍!
100均アイテムの流れで是非紹介しておきたいのが、浴び砂からウンチだけをすくって抽出するアイテム……!

これはデグ飼いのYouTuberさんが紹介していて、試してみたところ爆発的ヒットでした。
まるでウンチを掬うためだけに生み出されたような、滑らかな使い心地。
もちろん砂はおしっこを吸っているのでこまめに変えてあげるのがベストですが、こまめにウンチを掬いとれば多少砂の寿命が延びます。
▷デグーの砂浴び疑問解決!ボトル何使ってる?砂は常設していいの?
給水ボトルはケチると危険!
デグーに使えるサイズの給水ボトルはいろいろなメーカーから発売されています。
他のアイテムに比べて「まあどれも一緒でしょ」という意識が強く、筆者最初はなるべく安いものを選びました。
ところが、給水ボトルのボール部分が詰まってデグーが舌でペチペチしても水が全く出てこなかったり、はたまたボール部分が緩すぎて水がポタポタ垂れっぱなし、飲みたいときにはスッカラカンなど。
給水器のトラブルは意外と多く起こり得ます。
我が家では2日近くボールの詰まりに気がつかず、その間デグーが水を全く飲めていないことがありました……。
多くのレビューを参考にして、マルカンの吸水ボトルに変えてからトラブルは起きなくなりました。
ふと気づいたときに吸水ボトルの水が全然減っていないと、結構ヒヤッとしますよ……。
信用できる給水ボトル!
デグ飼いの悩まし、回し車どれにする問題
回し車はデグーのケージに必須と言えるアイテムのひとつです。
デグーが体を曲げなくても走れるゆとりのあるサイズを用意してあげましょう。“25センチ”の大きさが最も一般的でおすすめ。
国内で購入できるの回し車は「金属製のメタルサイレント」、「プラスチック製のサイレントホイール」が2強かなと思います。
デグ飼いさんの使用率もそれぞれ半々くらいという体感。
それぞれの回し車にメリットとデメリットがあるので、おうちのデグーに合った選び方をしてあげましょう。
▷デグーの回し車どっち派?ホイールの使用感と比較、カスタマイズアイテムも紹介
デグーのケージグッズはアップデートされている!

デグーにとっての快適環境は、一度これ!と定まったらあまりコロコロ変えるのはお勧めできません。
環境の変化がストレスになったり、運動能力によっては思わぬ怪我につながることもあるからです。
「エッ!ここにステージありましたやん!」という顔で落下していくデグーを筆者は我が家で何度も見ました。
“我が家の王道”と言えるケージの最適スタンダードを見つけたらそれは基本として抑えつつ、どんどん便利に改良されていく新商品もチェックしていきたいですね。
使いやすい方がいいですもん。DEGU BASEでも見つけ次第、シェアしていきますね!