デグー飼いのみなさんは “イージホーム” のケージを使用している方が多いのでは?と思います。
中には手作りのケージや水槽、輸入物を使われている飼い主さんもいますが、イージーホーム率はいまだ高いですよね。
おうちによってデグーの足元(床の環境)も色々、床材、金網、樹脂フロア、ペットーシーツを直接敷いている方もいますよね。我が家でも「いいぞ!」と言われる足元はあらかた試して、今の状態にやっと落ち着きました。
本記事では、デグーのケージの床環境のパターンを紹介、さらにおすすめの敷き材をいくつか紹介していきます!
デグーの足元どうしてる?床材?金網?樹脂フロア?
ペットショップでもよく使われているイージーホーム。
最初の単頭飼いの場合「40ハイ」を購入してデグーをお迎えする方が多いのではと思います。
多頭飼いにする場合は「60ハイメッシュ」にお引越ししたり……。
イージーホームには備え付けで金網フロアが付いています。「足が嵌まって怪我してしまうのでは?」という懸念から、網をとってトレイに直接床材を敷いたり、別売りの樹脂フロアを敷くデグ飼いさんもいます。
▷デグーの足元を金網にして早2年。ケージ地面を金網にする時の注意点まとめ
デグーの敷き材を選ぶポイント
初めて生後半年のデグーをお迎えした時は「な、なんだこの金網は!?」という感じで、迷わずトレイに直接床材を敷くスタイルにしました。
その後、デグーが成長してからは別売りの樹脂フロアを敷いたりしましたが、ここ数年は備え付けの金網フロアの上で問題なく躍動しています。
デグーのケージの足元を選ぶ上で抑えたいポイントは3つあると思います。
飼い主さんのライフスタイルやデグーの月齢・身体能力などからバランスよく考慮してあげましょう。
デグーの足への負担
まず、備え付けの金網を見て一番に感じるのが、デグーの足への負担。
「着地が網の上って不安定すぎない!?」というもの。実際、金属の上に力強く飛び降りるのはデグーの足腰の負担になり得ます。
「金網絶対ダメ!」というわけではなく、例えば高い位置からジャンプで降りるのが好きなど動きが派手すぎるデグーや、まだ子供で足が金網にすっぽり落ちてしまうデグーは、備え付けの金網を避けた方がいいかもしれません。
▷デグーの足元を金網にして早2年。ケージ地面を金網にする時の注意点まとめ
湿気の籠りにくさ
金網フロアを取り外し、トレイに直接床材を敷くスタイルは、デグーの足の負担を減らしたい飼い主さんに人気です。
デグーは穴掘り作業が好きなので、時折必死に床材をほじっていることも。
ところが床材の中には、思いのほか水分を吸収してくれない商品もあります。
デグーのおしっこが四隅に溜まり(デグーって四隅におしっこするよね)、カビが生えやすい環境になることも。また、床が湿ると牧草も湿っぽくなり、チモシーへの食いつきが悪くなってしまうこともあります。
消臭と給水、両方の効果が高い商品に出会えると、床材ライフはとても快適なものになります。
筆者のようにズボラでなく、こまめな掃除ができる飼い主さんに床材ライフは向いていると思います。
掃除のしやすさ
デグーのケージ掃除は日々のことですから、掃除がしやすいかどうかはかなり重要なポイントと言えるでしょう。
これから3つのデグーケージの足元パターンを紹介していきますが、掃除がしやすいのはどれかと言えば人によります。
筆者は「トレイ、バコォ!水でブシャー!」な“トレイに床材”の掃除が簡単でしたが、家族は金網の下にペットシーツを敷く方が掃除がしやすいのだそうです。実際に試してみて、やりやすいのはどれかな〜と吟味できると良いですね!
デグーの敷き材3パターンを紹介
さて、ここから紹介していくのはデグーのケージの足元の代表的な3パターン。
飼い主さんによってもっと色々なバリエーションがあるとは思いますが、まずは筆者が試したことのあるものをメインでまとめていきますね。
金網を外して 床材や牧草を敷く
小動物用の床材はかなり多くの商品が売られています。木の粉を使った“チップタイプ”、紙を使った“パルプタイプ”など様々。
床材の種類はあまりに豊富なので、下の記事に詳しくまとめてあります。
▷デグーの敷材は“形状×原材料”で選ぼう!デグーにおすすめの低刺激床材を紹介
紙でできたパルプタイプは大きくて扱いやすいですが、デグーによっては噛んでそのまま食べてしまうこともありますのでしばらく見ていてあげた方が安心。
また、カロリーが低く安価な牧草「バミューダヘイ」を床材に使うおうちもあります。
牧草にはおしっこを吸水する力がないので、他の床材と組み合わせて使うのがおすすめです。
メリット | デメリット |
---|---|
デグーが楽しく穴掘り | ケージ外が散らかりやすい |
デグーの足に優しい | 商品によっては吸水性が低い |
デグーが食べても安心な商品もある | アレルギー持ちの方は粉塵が辛いかも |
床材・敷き牧草のケージの掃除は、トレイの中の床材をゴミ袋にポイして、トレイを水洗い(拭き掃除でもOK)。水気をしっかり取って新しい床材を敷けば完了!
床材ってこういうやつ
敷き牧草にはバミューダヘイ
ケージ付属の金網フロアを使う
用意するものがペットシーツのみで済む「ケージ付属の金網」をそのまま利用するスタイル。
我が家では、デグーが出産して多頭飼いになってからはずっとこの方法です。
トレイにペット用のトイレシートを敷き、金網を載せればOK。
確かに子デグには足元がちょっと心許ないように見えるので、大人になってから金網デビューさせてあげたほうがいいと思います。
また、なるべく低い位置にステップを設置して、デグーが降りる際に大ジャンプしなくてもいいレイアウトにしてあげると、金網でも問題なく暮らしてくれます。
金網の上に牧草を置くと下のトレイに落ちてしまうので、牧草入れを別で用意してあげましょう。木製の大きなトレイタイプを使うと、足場にも使ってくれるのでオススメです。
牧草はトレイの上で食べておしっこは金網の下で、ってしてくれれば飼い主的に最高ですよね。
ベジドロあげちゃいます。
メリット | デメリット |
---|---|
ペットシーツを用意すればOK | デグーの足に負担がかかることも |
通気性がいいのでカビ防止に | 牧草入れの用意が必須 |
床材がないので散らからない | 金網自体の掃除が面倒に感じる人も |
付属の金網付きのケージの掃除は、トレイ下に落ちたチモシーをペットシーツごとゴミ箱にポイ。
トレイを拭いて、金網も拭きます(これが筆者はややめんどい)。
汚れ具合によっては金網を外して水洗いして、トレイに新しいシーツを敷いて完了です。とにかくさっぱりする!
金網フロア×木製牧草入れがおすすめ
デグーの着地点にセットすれば足を守るクッションに
金網を樹脂休息フロアーに変更する
イージーホーム用に「SANKO イージーホーム60用 樹脂休足フロアー」が別売りされているのですが、「いきなり金網はちょっと…」という飼い主さんにとてもおすすめ。
我が家も金網フロアに移行する際に、まずこれを購入して「床に穴がある状態」に慣れてもらいました。いきなり金網に変えるよりも抵抗なかったみたいです。
樹脂製なので足元柔らか。
40ケージ用と60ケージ用が売られていて、80サイズのケージを使っている場合は40ケージ用2枚で対応できます。
穴が下に向かってカーブするように作られていて、おしっこが下に排水されるようになっているのが人気のポイントです。
床で寝ちゃうタイプのデグーは、おしっこで体が汚れにくくなっておすすめ。
さらに金網よりも軽くて掃除が楽です。先に紹介した金網と同じように、下のトレイにペットシーツを敷けばOKなので掃除・交換も楽ちんです。
メリット | デメリット |
---|---|
おしっこが下に落ちてくれる設計 | ケージごとに購入する初期費用がかかる |
樹脂製なので足に優しい | 齧りたいデグーは齧っちゃうことも |
軽くて外しやすくて掃除が楽 | イージーホームに合わせたサイズしか無い |
樹脂休息フロアーの掃除は、フロアを外して水洗い(拭いてもOK)。
トレイに落ちた牧草をペットシーツごとゴミ箱ダンク。新しいシーツをセットして完了!
フロアの色が白なので、金網よりも汚れを見つけやすくて清潔に保ちやすいのが良いのです。
金網よりもソフトで、床材よりコスパ良し
快適であればOK!ライフスタイルに合わせてデグーと相談しよう
今回はデグーケージの足元について3パターンの方法を紹介しました。
どれが優れているというわけではなく、デグー本人が快適そうであればどの方法でも良いと思います。
我が家では、金網を外して床材、多頭になってからは樹脂フロアー、みんなが大人になったタイミングで金網、という感じで年齢のステージごとに足元の環境を変えていきました。
毎日お世話する飼い主さんの掃除の負担やコスパを加味して、ちょうど良いバランスの床環境を見つけられるといいですね……!