みなさん、おうちのデグーに1日どのくらいの量のペレットをあげていますか?
ペレットの袋の裏面に適正量が「体重の5%」って書かれていることが多いですが、皆さんあげてます……?足りているんだか足りないんだかよく分からなくて、筆者は最初の頃かなり迷いました。
本記事では、「うちの子にはペレットどのくらいあげたらいいの……」「適正量あげているのに……」など、デグーにあげるペレットの量に悩んでいる方に、飼い主おすすめの適正量の判断方法を自分の忘備録を兼ねて書いていこうと思います。
同じように悩まれている方、「ふーん」という気持ちで読んでいただけると幸いです。
「うちのデグーの適正量」を知りたい!
とくに多頭飼いしていると「だれに何gあげればいいんだ」と混乱しませんか?
体重だけで判断せず「デグーそれぞれの状態」を把握することが、ペレットの量の不安を解消するカギだと思います。
「デグーに与えるべきペレットの量は推奨量を鵜呑みにしすぎないほうが良い」「体重以外にも、年齢や嗜好を加味してあげた方が良い」と、筆者は経験から思うようになりました。
よっ!時間泥棒!「ペレット手渡し」で食べる量を把握
デグーにペレットを渡すときの我が家のスタイルは、時間がないときだとケージを開けてポイとやりがちです……。
適正量を知りたい方は「1個手渡し、食べ終わったらまた1個手渡し」を、一度試してみるのがおすすめです。
我が家のデグーは成長期の頃、渡したペレットを全部胃に入れていましたw。こんな時には体重の5%までの量に留めるように飼い主さんが調整してあげないと肥満になってしまいます。
成長期が終わり体重が安定すると、だんだん受け取ったペレットを隠すように……。
ペレットにちょっと飽きてきていることもあるかも知れませんが、「今はいらないから隠す」ということなら手渡しすれば「一食の目安」を知ることができそうですね。
隠したペレットは不衛生で、雑菌繁殖の原因になります。うっかり古いものを食べると稀に食中毒を起こすこともありますから注意。
成長期を過ぎたデグーは、ペレットを手渡し与えて「食べきれる量」を把握してみましょう。
「ああ、この子の一食はこのくらいなのか」という目安を知ることができます。時間がある時に、チャレンジ!
「チモシー派のデグー」もいる!
「食が細い」「体重が増えない」と悩んでいる飼い主さんはたくさんいます。デグーは一般的にグルメでおやつが大好きですが、チモシーをこよなく愛するデグーもいます。チモシー派ですね!
チモシーはペレットに比べれば低カロリーですが、野生下では水と牧草で生きているデグーですから、十分生きていけます。
ペレットよりもチモシーが好きなデグーは、そこまで体重も増えない子が多い印象です。
あとチモシーって、ペレットと違って咀嚼音があまり聞こえないので「この子、食べてるの?」と不安になラこともあるかも知れませんね。
こそっとしっかり食べているデグーもいます。
チモシーの方が好き!というデグーは、無理に記載量のペレットを与えなくても元気に生きられます。
ビタミンやミネラル欠乏を防ぐために乾燥野菜や大麦、亜麻仁の種などをおやつにしてサポートしてあげるのがオススメです。
▷デグーのおすすめおやつ図鑑!我が家の市販のおやつを公開
デグーのペレット目安量、みんなどう思う?
我が家にあるペレットの裏面表示を確認すると、すべてのペレットに「1日体重の5%与えてください」と書いてありました。
つまり、300gのデグーであれば15gということですよね。(合ってる?)
我が家には、最高で16匹のデグーが一堂に暮らしていました。
個性豊かなデグーたちに囲まれていて思ったことなのですが、「体重が同じでも、デグーの雰囲気は全然違う」ということなのですよ。
年齢・体調・嗜好、全て加味してあげるのがいいんだろうなって感じます。
【測ってみた】体重300gのデグーには15gのペレット?
お皿にたっぷり、15gのペレット!かなりボリュームがありますね。
しかし、同じ300gでも「そもそも体長が大きいデグー(長いデグーw)」や「おやつの食べすぎや運動不足で太っているデグー」など、バックボーンによって適正量は変わると思います。
例えば、痩せないとやばいデグーにこんなにペレットあげたらやばそうですよね。
「なぜこの体重なのか」我が家の320gデグーの話
我が家の始祖デグーは2歳頃には320gを超えていました。
「デグーは太ると糖尿病になる」「糖尿になると白内障で失明、手術はできない」と聞いて、震えましたよ!
デグーの寿命は5年から8年。結構長いですから、障害を抱えては難儀で可哀想と思ったのです。
早速ダイエット!ペレットの量を減らしましたが、これがまあまったく痩せねえ。どうやら食べることが最高に好きな様子だったので「太く短く生きるか」と諦めました。
そうこうして3年目。お嫁さんのデグーを迎えてふと気が付いたことがありました。「始祖デグーの頭蓋骨のサイズ、嫁の2倍ある」。
騙されたな〜w!デブじゃなくて、大きいデグーだったのね!
デグーの体重で悩んでいる方、おうちのデグーが先天的に「大型」なのか「小型」なのか、頭や足の大きさで確認してみて。痩せさせる必要なんて、ないかも。
現在、始祖デグーは7歳。290gで元気にツヤツヤ過ごしています。
高齢になるとどうしても体重が減るので、ある程度のぽっちゃりは「老後の貯金」と思ってあげてもいいのかもね……。
【測ってみた】体重180gのデグーには9gのペレット?
体重200g以下のスリムデグーの場合はどうでしょう。
「15g」を見た後だからかも知れませんが、ちょっとしょんぼりする適正量。
体が小さいデグーはチモシー派だったり、もともと食が細いこともあるので、これでOKな子も多いと思います。
しかし、「このペレットが嫌いだからあまり食べない」だから「痩せている」ということであれば、お気に入りのペレットを探す旅をしてあげましょう。
たまに出てくる好物だけ食べるという偏食をしてしまっているかも。偏食で痩せているパターンですね。
色々なフードを食べさせるのは、偏食や栄養の偏りを防ぐ効果があります。
少食でもないのに何故か痩せているデグーは病気がないかきちんと診てもらった後で、色々なペレットを試してみるのがおすすめです。
「一番ススムペレット」を見つけておくと、高齢デグーになってからの介護にも役立ちますからね!
▷高齢デグーとの過ごし方。加齢で起きるデグーの変化と寿命までの介護
ペレットの量は年齢・体調・嗜好で調節するのがオススメ!
製品に記載されている体重ベースの適正量は、あくまで目安として捉えるのがいいと思っています。
個々のデグーの、体調、年齢、嗜好(チモシーの方が好き?)に合わせてペレットの量を調整するとして、我が家ではどんな風にフードのコントロールをしているかをまとめてみました。
こちらも参考程度に、「ふーん」という気持ちで読んでいただけると幸いです。
成長期のデグーの場合
生後1年くらいまでのデグーは成長期で、よく食べます。
体重5%のペレットを与えて体を育てつつ、タンポポの葉、りんごの木、乾燥野菜、大麦など、偏らないように少しずつ美味しい食べ物を教えてあげると健やかです。
発情期のデグーの場合
発情期のデグーは食欲が落ちます。ペレットを食べなくなることも。
一時的ですがゲソっとして機嫌が悪くなりますから、この時は適正量のペレットを与えるのは諦めて、嗜好性の高いペレット(アルファルファベースなど)を少量あげて繋ぎます。
「おしっこかかってるし要らない」ということもあるので、チモシーは極力清潔に保ちましょう。
おやつなら食べる!というデグーもいるので、機嫌と栄養をおやつでとってあげてもいいと思います。発情期は長くても1ヶ月くらいですからね。
妊娠中のデグーの場合
妊娠中のデグーは、体内の子供の栄養と「出産のための体力」を蓄えなければいけません。授乳が始まると疲れと栄養不足で体調を崩すこともあると聞き、我が家では妊娠中はフードのカロリーを多めに与えていました。
ペレットは、とりあえ食べるだけ食べさせる。「妊婦が欲しがってるんだから、必要なのだろう」という感じ。
さらにチモシーにプラスして、アルファルファやオーツヘイなどの栄養豊富な牧草もよくあげていました。
妊娠後期、お腹が重くて辛そうにしている時は、手で持ちやすい大きめのおやつ(ベジドロップなど)をあげると多少気が紛れているように見えました。
老年期のデグーの場合
我が家の始祖デグーは7歳、高齢デグーです。
食べるペレット量は4歳頃から落ち始め、構ってもらいたい欲の方が強くなってきました。もともと食い過ぎでしたから、ちょうど良くなったのかも知れませんが……。
高齢デグーのペレットは控えめに、大好きなおやつを手渡しであげて栄養を補ってもらっています。
残りのデグ生を考えて、「今日も美味しいもの食べたなあ」と思いながら眠りにつく日を少しでも増やしたいという配慮です。無理には食べさせない感じ。好きなものをバランスよく色々。
▷高齢デグーとの過ごし方。加齢で起きるデグーの変化と寿命までの介護
シンプルなデブーの場合
ペットショップでたまに、生のりんごとかもらっているデグーがいますよね!そのためか、ショップからお迎えした時点でそこそこの重量のデグーが結構いるみたいです。
頭と足の大きさから先天的なサイズ感を見てあげて、無理に太っていると感じたら糖質・脂質を控えた生活をさせてあげましょう。
体重以外にも「いつも眠そう」「体が重そう」「甘いものしか食べない」など、生活習慣病ぽい特徴がある場合、早めに生活を整えてあげましょう。病気になってしまうと余生が大変ですものね。
デブーにはまず、糖分を控えた食事。
さらにおやつは控えめ、タンポポの葉などのローカロリーを中心に与えます。
部屋んぽの機会もなるべく増やして運動させてあげましょう。動きづらそうにしている場合はケージ内はステップ多めにして、怪我をしないように配慮してあげるのも大切です。