デグーの寿命 はどのくらい?長生きしてもらうために大切なポイントまとめ

デグーの寿命 はどのくらい?長生きしてもらうために大切なポイントまとめ

今回は、“デグーの寿命”について書いていきたいと思います。
我が家の始祖デグーがまもなく7歳。「そろそろ心の準備をしておくか」みたいな雰囲気になってきているので、自分の忘備録を兼ねて書いていこうと思います。

同じように悩まれている方、「ふーん」という気持ちで読んでいただけると幸いです。

本記事では、平均的なデグーの寿命についてのお話、死因になりうる要因、最後にデグーに長生きしてもらうためにわたしたち飼い主ができることについて考えてみました。

degubase筆者情報



デグーとは

デグーは齧歯目に属します。ネズミの仲間ではありますが、デグーにより近いのは同じヤマアラシ亜目のチンチラやモルモット。野生下でチンチラと巣穴を共有することもあるようですよ。

デグーはしっぽが長くて、オレンジの歯が可愛いんですよね。
デグーは齧歯目の中ではかなり知能が高い動物です。周囲をよく見ており「可愛がられてんな」という自覚が芽生えると、人にもよく懐きます。

本当に頭がいいので(人間の3歳児並みの知能という説も)、嫌なことをされた記憶を根に持ったり、芸を覚えたりと「学習行動」ができます。

自然界では10匹前後の群れで生活するデグー達(かわいい!)。
15種類以上ある鳴き声でコミュニケーションを取っていて、寂しい時には寂しげに鳴きます。

生態的には1匹よりも多頭飼いが理想なんですよね。単頭の場合、人間が適度にかまってあげないと、孤独がストレスにつながることもあります。

デグーの寿命はどのくらい?

デグーの寿命は5~8年。10年以上生きるデグーの例もありますし、ギネス記録では14歳のデグーが登録されています。
ほんと、ミニサイズにしては長生きなんです。

ちなみに、この5~8年という寿命の目安は“飼育環境下”でのこと。
自然界ではデグーは捕食対象ですから、めいっぱい生きても2年くらいなんだそうです。

糖尿病に罹りやすいのに甘いものが大好きで、自然界のデグー達はブドウの木を見つけると群れのみんなして「きゃー!」って食べに行ってしまうんだそうです。

誰も我慢しないんですねw!そして糖尿病で亡くなることもあるのだそうですよ。切なかわいい……。

食事を管理して、天敵のいない飼育下で、5~8年生きる
危険や誘惑がいっぱいの自然界では、2年生きれば大往生

デグーの死因を考える

デグー死因は、これ!と決めることが難しいことがよくあります。

小さな不調がきっかけになって、カバーしようとするうちにあちこち悪くなって……、というパターンも。高齢デグーの場合は不調を病気と捉えるか、緩やかな老化と捉えるか、わたしたち飼い主のそれぞれの感覚に委ねられている部分もあるのでは、とも思います。
高齢デグーとの過ごし方。加齢で起きるデグーの変化と寿命までの介護

ここではデグーの死因としてよくある原因、我が家での経験を交えて挙げていきたいと思います。

不正咬合がデグーの死因につながることも

デグーの健康トラブルで起こりやすいのが歯の炎症です。特に不正咬合は、先にお伝えした「小さな不調がきっかけになって、カバーしようとするうちにあちこち悪くなって……」の、最初のきっかけになりやすいと思います。

「不正咬合」は歯の伸び方、噛み合わせに問題が生じてしまうことです。ひどくなると鼻腔を圧迫し、本来は鼻呼吸のデグーが口呼吸になってしまいます。
すると空気を飲み込みやすくなり、腹部が膨張。ガス過多や消化不良になり、命を落としてしまうこともあるのです。

歯が痛くて食事が取れなくなることもあります。
デグーの“不正咬合”とは?原因と治療、おうちでできるチェック・予防策を解説

不正咬合の一因と言われているケージ噛みですが、わりとどんなデグーもしますよね……。やめさせるって、至難の業です。

我が家もケージかじりにかなり悩まされた経験があります。
対策についてまとめた記事があるので、悩んでいる方はぜひ参考にして頂けると幸いです。
デグーのケージかじり対策!うるさいだけじゃなく歯に悪いから本気でやめさせよう

子供や老デグ、体温調節が苦手なデグーたち

デグーは人と比べて体が小さいので、温度の変化にうまく対応できないことがあります。
特に“急激な温度変化”についていけない場合が多く、季節の変わり目や、特別寒い日・暑い日には命を落とすことがあります。

多頭飼いの場合デグ団子になったり、仲間がいるという心強さである程度は環境の変化のストレスを緩和することができます。
やっぱりひとりの場合「どうしよう…」みたいな感じで、気持ちから弱る傾向にあるように感じますね。

特に生後1年未満の子デグは毛が薄いので、ケージ内の温度管理は注意が必要。

さらに5歳以降の老デグも、抵抗力が下がってきていると考えて、こちらで特別気をつけてあげる必要があります。

あと、年齢問わず注意すべきなのが換毛期。
毛の生え替わりで体温調節がいつも通りしづらいタイミングがあるようで、新しい毛を生やすためにいつも以上に体力も使っているのだとか。
デグーの低体温症の原因・症状とは?冬以外にも注意したいケージの温度管理

我が家では夏は室温28度くらいまで、冬は室温17度くらいまでが限界幅で、あまり極端に温めすぎたり冷やしすぎないように……という感じにしています。

心理的・身体的ストレスはデグーを弱らせることも

デグーは他の動物の中でも特に社会性のある生き物です。群れで行動し、コミュニケーションをとり、彼らのテンポで生きています。

飼育環境のストレスはデグーの体だけではなく、心の健康にも影響を与えることがあるのです。

我が家でも、始祖デグーを1匹で飼っていた頃に多忙でほとんど構えない時期がありました。
するとまだ2歳くらいの若デグでしたが、どんどんげっそりしていき、動きも鈍くなってしまいました。ごはんも進まず、同じ場所に座るか寝てばかり。

ここでは嫁デグーを迎えることで、別デグのように変貌し復活を遂げました。

だからこそ「孤独で弱ったんだ」と確信するに至ったのです……。
忙しくてもなるべく時間を決めて構ってあげるのは、デグーの健康を保つために必要なことなのだと学びました。

また、慣れない環境、デグーにとって不快な音・匂い、あとデグーは結構目が見えていますから、景観を損なわないように、ケージの場所を配慮してあげるのがおすすめです。

ビタミン生成のためにも、日中は柔らかく日差しが届く場所にケージを置いてあげるとデグーも気持ちよさそうにしています。

デグーの糖尿病には注意が必要

ペットとして飼えるエキゾチックアニマルの中ではデグーは比較的病気にかかりにくい、と言えると思います。

ただ懐く動物なので、かわいさのあまっておやつをあげすぎると糖分過多、脂質過多になることがあるんですよね。先にもお伝えしましたが、デグーは糖の代謝が苦手であると言われています。

完全な草食で、チモシーと水が基本の食料。
乾燥野菜を少しおやつにあげたり、栄養が添加されたペレットを補助食品にしてあげる、くらいで十分なのです。

糖分が過剰になるとデグーは糖尿病になってしまいます。すると数日で白内障を発症してしまうのです……!

脂質のとりすぎもフケが出て脱毛する原因になったり、高齢などの理由で代謝が落ちていると腫瘍ができるきっかけにもなってしまいます。
病気は通院で治せる場合もありますが、やはり弱い小動物ですから寿命に影響するものです。

ついついあげちゃうんですよね。でも、かわいいからっておやついっぱいあげたせいで病気になっちゃうなんて申し訳なすぎますから、ここは飼い主グッと我慢なのです。
デグーのペレットに含まれる糖分の種類を解説!オススメ甘味料はこれ!

デグーに長生きして欲しい……

さてここからは、デグーに長生きしてもらうために日常でできる基本的なことについて考えていきたいと思います。

デグーの調子が悪くなってから慌てて対策するよりも、日頃から満遍なく気をつけてあげるのが本人にとっても一番いいように思います。

食事の急な変化や通院もデグーのストレスになる環境の変化と考えられますから、なるべくいつも通り暮らして健康でいられるスタイルを考えてあげることが大切だと思います。

【まとめ】丁寧に暮らすデグーの健康チェックリスト

ということで、本記事も内容をまとめながら、デグーの健康チェックリストを作ってみました。

寿命を伸ばす方法、というと語弊がありますが「最近のうちのデグー、大丈夫かしら?」みたいな確認にお役立ていただければ幸いなのです。

もし「ここにも気をつけた方がいいよ」というポイントがあれば、ぜひメッセージで教えてくださいね!

チェック項目 こんな感じがおすすめ
ケージの日当たり 直射日光はNG。日向ぼっこできる日差しが柔らかい場所と日除けできるスポットが同時にあると良い。
チモシーは食べているか チモシーが苦手なデグには3番刈りまで試してみるのがベスト。アルファルファは脂質・糖質が高いので常用には注意。
おやつの糖質・脂質 おやつの糖質は根菜などに多いのであげすぎに注意。また麦系、タネ系のおやつの脂質もあげすぎ禁物。
音、匂い、景色などのストレス デグーが警戒する高音、騒音、異臭はないか。ケージの外の景色が閉塞的だとストレスを感じるデグーも。
運動はできているか 回し車に興味がない場合は部屋んぽを多めにしてあげるのがベスト。単頭飼いの場合は特に運動不足に注意。
コミニュケーション デグーが寂しがっていないか。構う時間帯を決めてあげると記憶するのでデグーの不安が軽減されておすすめ。
ケージの温度 ケージの温度は1日通して変化する。暑さ寒さから逃れられる場所をケージ内に作りデグーに選ばせるのが良い。
体は清潔か 砂浴びは毛の付け根の皮脂を落とす。デグーは汗をかけないので、皮膚病防止のためにも新鮮な砂での砂浴びは大切。
歯の状態は大丈夫か 歯の色がオレンジか、伸びすぎていないか。余分な栄養のない齧り木を常に用意してあげるのがおすすめ。

日々の不調を減らす努力をしよう

デグーの中には先天的な疾患や、弱い部分を持って生まれてくる個体もいます。人間と同じですよね。

例えばちょっとのことでお腹を壊してしまうデグーもいれば、結構何を食べても大丈夫なデグーもいたりと本当に様々。

デグーを診てくれる病院は数年前に比べて増えましたが、急な環境の変化に晒しすぎないようにするためにも、なるべく食事や習慣などの毎日を見直して、健康を積み重ねていくスタイルが理想なのではと思います。

デグーの寿命はいつかは必ず訪れるもの。けどそれまでの間、少しでも長く元気な体でいてもらえるように、飼い主として一緒に頑張っていきましょうね!

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