デグーが亡くなったらどう供養する?遺灰・遺骨の扱いなどペット葬儀についてまとめ

デグーが亡くなったらどう供養する?遺灰・遺骨の扱いなどペット葬儀についてまとめ

今回は、デグーが亡くなった場合の供養の方法について書いていきたいと思います。

ちょっとしょんぼりするテーマではありますが、我が家の始祖デグーがもうじき7歳。「そろそろ心の準備をしておくか」みたいな雰囲気になってきているんですね。

流れをシュミレーションしておいて、悲しくても心配なく見送ってあげられるように自分の忘備録を兼ねて書いていこうと思います。
同じように悩まれている方、「ふーん」という気持ちで読んでいただけると幸いです。

本記事では、平均的なデグーの寿命についてのお話、デグーの遺体・遺灰にはどんな供養の方法があるのかをまとめてみました。

degubase筆者情報



デグーの寿命はどのくらい?

デグーの平均寿命は5〜8年というのはご存知の方も多いと思います。
結構長いんですよね。

亡くなる頃にはもうすっかり家族ですから、その喪失感は想像にかたくありません。

病死や突然死で若くても亡くなるデグーはいます。一方で重病で数年にわたる闘病、というのはあまり例がないようです。
命に関わる症状の場合、発症から早くに亡くなってしまうパターンが多いように感じます。

デグーは長期間の闘病に必要な体力を持っていないのかもしれません。

デグーは「昨日まで元気だったのに…」という突然死も多く、飼い主の心の準備がままならないうちにその日を迎えてしまうことも珍しくありません。

デグーのような小動物は、体の不調を極限まで隠す習性があると言われています。
そのためにデグーの体調不良に飼い主さんが気づけない、という理由もあるようです。
デグーの悲しい突然死。気温?ストレス?先天性?原因を考え続ける理由

なんだか書いていて悲しくなってきてしまいました。
しかし、ある程度元気なうちからデグーの亡くなった後の供養について思いを巡らせておくことは、デグーを愛する飼い主にとって少しでも悲しみを軽減するためにも大切なことではないか……と思います。

デグーの遺体はどう扱う?

デグーは体長20センチほどある結構大きめの小動物です。遺体は火葬か埋葬が定番です。

デグーの遺体の扱いによって、思いもよらず法に触れることがありますのでここで解説していきます。

ちなみに、“水葬”したい場合(あまりないとは思いますが、ガンジス川に流す的な感覚ですかね…)、日本では川や海にデグーの遺体を放流すると「不法投棄」になってしまいます。

そこまでは分かりますが、トイレから下水に流すいわゆる“トイレ葬”は法律上OKなのだそう。
「えええ!!」と個人的には思いますが、法律上のペットの扱いは意外なものがあったりしますね……。

デグーを埋葬する場合

デグーの遺体を火葬せず、そのまま土に埋めてあげたいと思う飼い主さんもいると思います。

その場合、公園や海辺など“公共の場”に埋めてしまうと法に触れてしまいます。「バレなければ…」と思いきや、異臭やカラスや猫が悪戯で遺体を掘り返すことで意外と明るみに出るそう。
せっかく眠っているデグーをそんな形で起こすのは忍びないことです。

デグーを埋葬したい場合は、私有地の地面に30センチ以上の深さの穴を掘り、さらに地面から30センチ以上の高さの土をかけてあげることが推奨されています。

また、マンションなどに住んでいて庭がない場合「プランター葬」という方法もあります。
普通にプランターに埋めるのではなく、デグーの遺体の分解を早める技術を使い、一緒に植えた草木の栄養になってもらうというやり方です。

「プランター葬、素敵かも」と思いましたが、デグーサイズの遺体の場合、完全に土に帰るまでに4〜5年はかかるとのことで、植物を枯らしがちな筆者にはハードルが高いなあ、と思いました。
樹木葬のようで自然だし、そばにいられていいかなと思ったのですが……。

デグーを火葬する場合

「遺体を埋葬する場所がない」という場合、火葬して遺骨・遺灰にすることになると思います。

ペット霊園は国内にたくさんありますが、近年悪徳ペット葬儀社によるトラブルは増えていますから、生前からある程度下調べして信頼できそうな葬儀社の目星をつけておくのがおすすめです。

価格はペットの体重で変動し、デグーは“1kg未満 ”のプランですからそこまで高価ではありません。
中にはお通夜から取り行ってもらえる「通夜プラン」とか、戒名をつけてもらえるプランもあります。
デグーを見送る時。ペット葬儀社の選び方・価格相場を事前に調べてみた

「合同火葬」といって、他のペットたちとまとめて合同火葬してもらう方法もあります。ペット霊園にお墓参りできたり、個別火葬よりも費用が安く済むのがメリットです。

値段的には自治体の合同火葬が最安。
ペット葬儀社の個別火葬のなかで価格帯ごとにプランは分かれます。

個人的には「高い方がいい」というわけでもないのだろう、と思います。ペット葬儀社で個別火葬して平均2万円以下、というのが相場のようです

葬儀社のクチコミやブログを吟味して、「デグーの火葬はできますか?」と電話で確認するなど、“小動物の火葬経験が豊富か” “どんな態度の葬儀社か”を確認することが大切かなと思います。

中には炉の火力でデグーの骨が飛んでしまい「小さいから何にも残りませんでした」なんて言う怠慢な業者もあるようです(ひどい!)。

小動物の火葬は火力と時間を丁寧に調整すればきちんとお骨が取れます
小さなデグーを軽く見ずに、きちんと収骨してくれる葬儀社を前もって探しておくのがベストです。

デグーの遺骨・遺灰はどう扱う?

合同火葬の場合は遺骨が戻らないことがほとんどですが、個別火葬であれば飼い主の手元に遺骨・遺灰が残ります。

ペットの火葬は800度前後で行われ、デグーの骨は結構キレイに形が残ってくれるみたいです。

それでも生前に比べればうんと小さくなってしまうのですが、その後デグーのお骨・遺灰をどうしていきたいか。ちょっと悲しいですが、ここから考えていきたいと思います。

手元に置いておく

葬儀社さんのブログによると、デグーの遺灰は直径6センチの2寸骨壷に2〜3ミリくらいの量だそうです。ほんのちょっとなので、ペットの遺灰ロケットに収まります。

小さなお仏壇や祭壇も売られています。我が家ではたまに、6歳のデグーに「どれがいい?」みたいに相談したりしています(!)。
遺灰ロケットは小さいので無くすのがちょっと怖いですが、身につけてずっと一緒にいられるのがメリット。

近年「ペットと一緒に入れるお墓」というのも増えてきていますから、その日まで大切に待っておくのもいいかもしれませんね。

メモリアルカプセルは膨大な種類がある!沼!
遺灰やお骨を入れていつも一緒にいられるカプセル。サイズやデザインはさまざまです。

ペット霊園で供養する

合同火葬や個別火葬のあと、集合墓地に納骨することができます。
おうちに遺骨を置かないスタイルですね。墓石を購入して個別のお墓を持つ方法もありますし、これだとお墓参りすることができます。

ペット霊園で墓石や納骨堂を契約するコストは年1〜3万円ほど。
リッチな感じですが、お線香の香りのする納骨堂でずっと供養ができて個々にお墓参りができるのがメリット。

散骨する

デグーの遺灰、その辺に撒いてしまうと近隣に迷惑がかかることがあります。
散骨の場合、代理業者に頼むのが一般的ですが、葬儀社と同じように見極めが難しい……。「ハイ撒きました」って言われても、見たわけじゃあないからな……って。

長年経営している散骨代理業者を選ぶのはひとつの目安、またブログをやっている業者だとさらに安心感があるように思います。

定期的に更新されていて、ペットを慈しむ感じが伝わるブログを書いている業者は信用できると思いました。

樹木葬にする

デグーの遺灰を肥料にして木を植える方法もあります。先に紹介したプランター葬は「遺体」でしたが、遺灰であればややハードルが下がりますね。

やはり木が枯れると大変気まずいというのはネックですが、多年草や丈夫な木を植えて、自然に帰る姿を近くで見られるのはいいかもしれませんね。

中には「樹木葬キット」なるものも売られていて、これは植木鉢やプランターで比較的簡単にシンボルツリーが育てられます。

お庭がある方は地面に植え替えてシンボルツリーにしてもいいですね…!
遺灰を分解しながら木を育てられるキット。散骨は寂しいけど自然に帰したい、という飼い主さんは検討してみてはいかがでしょうか。

うちのデグーはどうしたら“安らか”かな

デグーを扱ってくれる葬儀社は増えてきていて、選ぶだけでも結構大変です。
その上、どんな姿でそばにいてもらいたいか考え始めると結構迷ってしまうかも。

デグーの供養は人間以上に多種多様な方法がありますね。
自分のデグーが生きていたらどうされたいと思うかな」と考えてあげるのがいいのかもしれません。

寂しがりやの子は合同墓地か飼い主とツインお墓かな、とか。散歩好きの子は散骨か樹木葬かな、とか……。

「どうしたら安らかかな」って、考えてあげる時間を作ると私たち飼い主の心の準備にもなりそうだなと感じました。

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