大事なデグーが死んでしまうって、どれほど辛いだろうと最近よく想像します。
筆者は生後すぐのデグーを看取ったことがありますが、たった2日のお付き合いでもとても切なく悲しい気持ちになりました。
長年連れ添ってきたデグーが亡くなった時、しばらくは何も手につかないというのは想像に難くありません。
我が家の7歳デグーはまだとても元気ですが、いざというとき慌てずしっかり見送ってあげられるように、ペット葬の方法、ペット葬儀社の選び方や価格相場について調べてみましたのでまとめます。
デグーの見送りで後悔しないために葬儀社について知っておこう
最近では、小動物も丁寧に火葬してくれる葬儀社が増えていて、デグーの遺体をきちんと供養してあげられるようになりました。
昔はペット葬といえば犬ネコくらいしか受け入れてもらえなかったのだそうですね。
しかし選択肢が増えたからこそ、いざというときに「どうすればいいんだっけ……」と放心してしまう原因にもなります。
ペット葬はまず、火葬か土葬かでその後の流れが変わります。下に簡単な表を作ってみました。
デグーが亡くなった後の流れ
ペットが亡くなる | 火葬する | 自治体で火葬 | 合同火葬 |
葬儀社で火葬 | 合同火葬 | ||
個別火葬 | |||
移動火葬 | |||
土葬する | 敷地内に土葬 |
火葬する場合はペット葬儀社に依頼するか、自治体で提供するペット火葬のシステムを利用することもできます。
火葬の時に他のペットと一緒に焼くのが合同火葬。遺骨を持ち帰りたい場合は個別火葬を選択する必要があります。
デグーのサイズ感って結構存在感がありますよね。土葬する場合にはそれなりに深く掘る必要があります。
ペット葬儀者の態度は業者によってかなり違うらしい
ペット火葬を請け負ってくれる業者は増えましたが、中には「火葬の温度が高すぎてお骨が残らない」「遺体をぞんざいに扱われた」「火葬の価格が提示されていたものより高額になった」など、しこりを残す見送りになってしまう葬儀社も少なくないようです。
筆者的に、ブログを作って火葬や葬儀についてきちんと発信しているペット葬儀社は信用できると思いました。
「生前こんな子だったそうで、お骨はこんな感じで残って……」なんて、丁寧に書かれているブログを見て、いいなあと。
小動物の火葬は温度管理に気をつけて、きちんと綺麗なお骨を残してあげることが可能です。
そこを横着して「軽いので飛んじゃいました」って、お金もらって知らんぷりっていう体験をされた方もいらっしゃいます。もう、行って2度と目覚めないくらいに引っ叩いてやりたいですね。
デグーが亡くなった直後にペット葬儀社なんて調べられない……
普段の買い物でちょっと損するとか、気分が悪くなるならまだしも。大事なデグーのお葬式で追い討ちをかけるように嫌な気持ちになったら筆者だったら暴れてしまうと思います。
こういう話を聞くと、ペット葬儀社はデグーが亡くなってから失意の中で選ぶのではなく、デグーも飼い主もシャンとしている時にきちんと見つけておくのがいいと思うのです。
デグーの遺体は火葬、土葬?
デグーの遺体を土葬するか、火葬するか。まず初めに決めるのはこの2択です。
どちらがいい、というわけではなく、残された飼い主さんが納得できる方法でデグーをゆっくり休ませてあげられたらいいですよね。
▷デグーが亡くなったらどう供養する?遺灰・遺骨の扱いなどペット葬儀についてまとめ
デグーを土葬する場合は必ず“所有地”に
できるだけ深く穴を掘って、花やおやつなど“分解されて土に帰るもの”と一緒に埋めてあげると、デグーもいつか土に還ります。
思い出のある自宅の土地にデグーを埋めてあげて、いつでもお墓参りできるようにする飼い主さんもいます。
ただ、土葬の場合マンションの共用部や公園、海岸などの公共の土地に土葬はNG。
デグーの遺体は法律上、一般廃棄物とされるため、私有地以外に埋めるのはダメなのです。
デグーの遺体はペット火葬が一般的
ペットの土葬にはいくつかの制約がつきます。デグーを火葬でお見送りするおうちは多いと思います。
1万円以内でデグーをお骨にしてもらえたり、もっとお金をかけてデグーの葬儀をするおうちもあります。
合同火葬であれば3000円くらいで請け負ってくれる施設もあります。
筆者は調べていて「ペット火葬=高価」という認識は過去ものだと感じました。
しかしペット火葬ができる施設はかなりたくさんあるので、「これを傷心の状態で選び出すのは絶対きついな……」とも思いましたね……。
デグーをお任せするのは自治体?ペット葬儀社?
デグーの火葬をしてくれる施設は、ペット葬儀社以外にもあります。
自治体によってはペットの火葬を受け付けていることがあり、その多くは他のペットたちと一緒に火葬する合同火葬です。
自治体によって価格は変わりますが、大体3000円以内。
ただ合同火葬の場合、自治体のペット共用墓地に供養され、お骨は飼い主の手元には帰ってきません。
個別火葬をしてくれる自治体もある
自治体によっては合同火葬の他に、個別火葬を選ぶことができる場合もあります。
個別の場合はお骨を持ち帰ることができるので、ペット葬儀社に依頼するよりもやや安く、返骨してもらえることも。
個別火葬の場合は、ペットの体重によって価格が変動するのが一般的で(ペット葬儀社でも基本重量で価格が決まる)デグーであれば1kg未満のカテゴリになります。
どうやら、自治体のデグーの個別火葬は1万円前後が相場のようですね。
葬儀社に比べればそこまで丁寧な扱いはされないかもしれないけど、「お骨を大事にするからいいもん」という感じもします。
一度自治体のホームページを見てみるといいかもしれません。
ペット葬儀社はプランが豊富な傾向
自治体でのペット火葬がシンプルな一方で、ペット葬儀社の場合はかなり多くのプランが用意されている傾向があります。
個別火葬、遺骨の持ち帰りというシンプルなものがあるほか、葬儀やお通夜ができたり、墓石や仏壇を買えたり、戒名を付けてくれる葬儀社も結構あります。
これもいきなり「どうしますか」と言われたら、悲しさに任せて「全部やってくれ!!」という感じになりそうです。
後々のことも考えて「どういう気持ちで亡くなったデグーを心に留めようかな」って、想像しておくのが大事だと思いました。
価格参考(観蔵院ペット霊園ニルバーナ)
ペット火葬にも種類がある!デグーが元気なうちに知っておくべし
これまでに、合同火葬と個別火葬の2種類の火葬方法が出てきましたので、それぞれをちょっと解説していきましょう。
つまり「お骨が手元に残るかどうか」ということで、その後の選択肢が増えるのは個別火葬です。
これもどちらがいい、というよりは、最終的に心を切り替えられる方を選ぶのがいいのでしょうね。
【合同火葬】他のペットと一緒に
合同火葬の場合、同じタイミングで集まったペットたちを一緒に火葬します。
お骨はみんな一緒に混じってしまいますから、個別に返してもらうことはできません。
個別よりは費用が安く、デグーであれば 5000円から1万円くらい。
その後、合同墓地に埋葬・散骨など、葬儀社によって供養の方法は変わります。
合同火葬は「お骨です、と見せられるのが悲しい」「遺骨を家に残さずにおきたい」「他の動物たちと一緒なら寂しくないかも」という方に向いている火葬方法ではないかと思います。
【個別火葬】最後まで見送れる
個別火葬では自分のペットだけが火葬され、お骨を持ち帰ることができます。
火葬後に葬儀社が骨壷にお骨を詰めて返してくれます。中には、飼い主さんが自分でデグーの納骨ができる葬儀社もあります。
筆者は人間の葬儀しか経験がないのですが、骨を拾う時に何かいい意味で諦めがつくというか、ストンを腑に落ちる感覚を覚えているので「デグーの骨を拾えるのいいな」と思いました。
葬儀付きや豪華なプランも多くあるので費用には幅ができますが、個別火葬の場合の費用は1万5000円〜5万円くらい。納骨を経験して、お骨を持ち帰って2万円に納まるくらいが相場のようです。
個別火葬は「最初から最後まで見送りたい」「お骨が手元に欲しい」「骨を拾う経験をしておきたい」という方に向いている火葬方法ではないかと思います。
また、移動火葬は自宅まで火葬車が来てくれて車の中でペットを火葬できる方法です。
おうちに小さい子供がいたり、移動が難しいお年寄りがいたりする場合も家族みんなでペットを見送れるシステム。
ただ、移動火葬については「ガソリン車に火葬炉を積んで公道で火葬するのは法律的にグレーでは?」という声もあり、依頼したい場合はその辺りを調べて納得した上の方がいいかもしれません。
デグーの遺骨をどうするか。選択肢6パターン
最後に、手元にお骨を残した場合について。
「遺骨をどのように扱うか」というのは多くの選択肢があり、いざというとき考えようと思っても迷ってしまいそうです。
ここではデグーの遺骨の供養の方法を6パターン紹介していきます。
筆者は今回調べてみて「個別火葬(お骨拾い付き)→ 自宅で保管 → 最終的にはペットと入れる納骨堂に」かな〜、となんとなく先をイメージすることができました。皆さんは、どう思われましたか?
合同埋葬する
個別火葬した後でも、しばらくお骨を手元に置いてから合同墓地に埋葬することができます。
お参りできるペット霊園に預かってもらうと思った時にお墓参りができていいですよね。
「常に手元にお骨があるより、お墓で眠らせてあげたい」という飼い主さんにおすすめです。
ペット霊園の個別のお墓に埋葬する
維持費がかかることがほとんどですが、ペット霊園で個別のお墓を購入することができます。
合同墓地ではなく、個別のお墓にお参りすることになりますからより一層ペットとの距離が近く感じる供養の方法です。
「お骨は手元にあると悲しいけど、お墓は用意してあげたい」という飼い主さんにおすすめです。
ペットと入れる納骨堂に納骨する
筆者的には、ペット個別のお墓よりこっちの方がいいな〜と思ったのが、“ペットと入れる納骨堂”。
私たちが亡くなった時に、デグーのお骨と一緒に埋葬してもらえるのです。
だいぶ先の話になるでしょうから、それまでは手元でお骨を保管しておけばいいですものね。
「デグー、ずっと一緒!!!」という飼い主さんにおすすめです。
自宅でお骨を保管する
一番多いパターンではと思うのが、自宅で保管のスタイル。
デグーのお骨は少量なので、ペット遺骨用ペンダントに収まります。
おうちに保管したり、持ち歩いたりさまざまですが、チラッと見てニコッとできる供養の方法だと思います。
ロケットペンダント以外にもペット用の仏壇などもあり、自宅で保管するスタイルについてはかなり選ぶことができますよ。この辺は沼といえるかも。
散骨する(注意点あり!)
ペットの散骨は、遺骨をパウダー状にして撒くというもの。住宅密集地ではトラブルの原因になるので、海や川、山などの自然豊かな場所を選びましょう。
思い出の場所があれば、そこに巻いてあげるのもいいかもしれませんね。
散骨プランのあるペット葬儀社もあるので、委託するのもおすすめ。
ただ、撒いたと見せかけて撒いてないという業者もあるようなので、悪質な業者の見極めは慎重にしましょう。
自宅の敷地内に土葬する
お骨を自宅の敷地内に埋めるというスタイルは、遺体を直接土葬するよりもハードルが下がる方法です。
臭気が漏れたりすることもなくお墓を作ってあげられます。
遺骨のそばに木を植えて樹木葬をする飼い主さんもいるようで、お庭があったらこれも素敵だな、と思いました。
遺灰を分解して木を育てるキット。興味あるけど勇気いる…
遺骨から樹木を鉢で育てる「樹木葬キット」なるものが売られていて、これならマンションでも樹木葬することができます。
ただ、木が枯れたらちょっと気まずいですよね……!
植物大好きだし素敵だけど、ものぐさの筆者には勇気入ります。
あっ、もし木が枯れたら木を灰にしたらいいのか……、いやもうそれデグーから離れすぎてるよな……。