デグーと部屋んぽするの、楽しいですよね。デグーも楽しいと思いますが、飼い主だって楽しいです。
しかし、慣れた頃にふと起こってしまうのが「デグーの事故」。
本記事では、デグーに多い事故についてまとめていきます。
お世話の合間にのんびり読んでいる方はこのまま、今まさにデグーが怪我をしてしまって、慌てて読んでいる方は目次から必要なところにジャンプしてくださいね!
デグーの事故は咄嗟の判断が大切!
デグーはおうちに慣れてくると、好奇心旺盛になってきます。壁登りやコード噛みなど、「ダメ」と言われると余計にやりたくなってしまう……。
「怒られるのは分かっているけど」なんて、ジレンマが垣間見えることもしばしば。
デグーは自然界では捕食対象の小動物なので、怪我や不調を周りに悟られないように隠す習性があると言われています。やばい怪我をしていても、無理して普通に振る舞うデグーもいます。
一方で、自力で数日で治せる怪我で病院に連れていくと、デグーにとって移動の負担の方が重くなることもあります。事故の直後の判断はとても難しいことですし、飼い主さんによっても対応は分かれるでしょう。
ここからは、デグーが部屋んぽ中に遭遇しやすい事故をまとめていきます。
「あ〜、こういう事故の可能性があるのか〜」という感じでシミュレーションしていただくと、いざというとき落ち着いて行動しやすくなるかもしれません。
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デグーを踏んでしまった
懐いているデグーの場合特に、ヒヤッとした経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
軽く横っ腹を蹴飛ばしてしまったり、座ろうとしていた椅子に先にデグーが座っていたり、人の周りをウロウロしてくれるようになると、可愛いけど結構危ないですよね。
もし、完全に踏んでしまった場合・完全に蹴飛ばしてしまった場合は、まずデグーの様子を確認しましょう。肺を踏んでしまった場合、デグーが呼吸困難になっていることもありますから、すぐに病院です。
息ができているようであれば、次に軽く歩いてもらって、手足に異常がないか確認します。
びっこを引いているようであれば、痛がり方をみてあげましょう。
骨折している場合、デグーは歩くのをやめてしまうはずです。
患部の位置にかかわらず、痛みでパニックになっている場合はすぐに病院、本人が落ち着いていても数日のあいだ痛がっているようであれば、病院にかかる方が安心できると思います。
レントゲンで骨を状態を知ることができます。
▷デグーの尻尾が切れちゃった!病院行くべき?尾切れ・怪我の緊急対処について
内臓を踏んだか手足を踏んだかで緊急度は変わる
デグーがパニックになっている場合まずは落ち着かせる
デグーが誤飲してしまった
デグーはかじるのが好き。飼い主の見えないところでいけないものを齧る事があります。
牧草の中に入っている乾燥剤、ハンモックなどの布、床に落ちた人間の食べ物など、涼しい顔で誤飲・誤食するのがデグーですよね。
デグーの死因の中でも「腸詰まり」はよくあることです。
デグーの消化器系は繊細で、腸内の繊維質と糖質のバランスが崩れると消化機能が鈍ることもあります。もし、デグーが食べてはいけないものを食べてしまった場合、うんちの量や細さに異常がないか、食欲が落ちていないかをしばらくの間、確認するようにしましょう。
毒性のないものであれば、消化にのみ注意して自宅で様子を見ることもできます。
我が家でも誤食の経験が何度かあります(消しゴム、コーヒー豆、乾燥剤など…)。
いずれも自宅で様子見で大丈夫でしたが、うんちはしつこくチェックしていました。誤飲するときによく噛んでいて、もともと腸の調子も悪くはなかったこと、あとはたまたま運も良かったのだと思います……。
食べてしまったものに毒性はある?
食欲が落ちていないか、うんちが細すぎないかをチェック
デグーが感電してしまった
「デグーって感電したらどうなるんだろう」。感電したデグーを見ても「これは感電だ!」ってすぐに判断できるか自信がない飼い主さんも多いと思います。
感電なんてしたことないから、わからないですよね。
デグーの感電は「ヒゲが焦げていること」で気がつくことが多いようです。
ビリビリビリ〜という感じではなくて、電気に触れた手足、口の中を静かに火傷しているパターンもあるようです。
部屋んぽ中の家電のコードはもちろん、ケージ内の暖房器具を地道に齧って……感電!というトラブルも起こり得ます。
ショック状態になっている場合、また顔を気にして毛繕いしている場合、麻痺が出る可能性があります。病院に急ぎましょう。
また、口の中の火傷が悪化すると、腫れてご飯が食べられなくなることもあります。
一見ヒゲが焦げているだけに見えても奥の方はわかりませんから、念のため病院に連れて行ってあげた方がいいのではと思います。
ショック状態、顔面麻痺がある場合は即病院
軽い火傷だけに見えても口の中のダメージは見えないので念のため病院がベスト
デグーが高いところから落ちてしまった
高所からの落下は部屋んぽ中起こりそうな事故ですよね。デグーは運動神経がいいようで意外とお尻が重たいですから、足を滑らせて落ちてしまうことは珍しくありません。
デグーが高所から落下してしまった場合、踏んでしまった時と同様に「まず呼吸はできているか」「その後軽く歩かせて、四肢は大丈夫か」を確認します。
また腰を打ってしまった場合、下半身に障害が起きる事があります。
二本足で立ち上がった時に震えはないか、おしっこは出せているかを確認し、異常があればデグーが動き回る前に病院に連れていきましょう。
踏まれた時も同様ですが、デグーが恐怖で塞ぎ込んでしまう事があります。
体は無事だけれど怖かったのでそっとしておいて欲しいと眠り込んでしまうデグーもいます。
体の異常で動けないのか、怖くて塞いでいるのかを見極めるためにも、呼吸・四肢・下半身のチェックは事故のあと速やかに行いましょう。
怖がっている場合、撫でてあげたりそっとしておいてあげたりは懐き方によって変わります。
好きなおやつをそっと差し入れてあげるのも良いでしょう。
呼吸・四肢・下半身の麻痺を速やかにチェック
怖がっている場合は適度な距離感でメンタルケアを
デグーを病院に連れていくときのプロセス
デグーを病院に連れて行かなくてはいけない状況になるのは、たいてい突然のことです。
デグーが元気なうちから病院の情報集めをして、「いざというときはこの病院に頼ろう」と目星をつけてお句ことをおすすめします。
夜間診療や休日診療をしている病院、さらにデグーの診療実績をブログなどで公開している病院が近くにあれば理想的ですが、こればかりはお住まいの地域によりますね……。
デグーの事故で病院に連れていく場合、必ず事前に病院に電話をかけるようにしましょう。
その時に「これからデグーを連れて行っても大丈夫か」「デグーの状態を伝え、病院でどのような処置をしてもらえるか」をきちんと聞きます。
怪我をしているデグーを“とりあえず”病院に連れていくのは、極めてリスキーです。
「家でじっとしていた方が本人にとっては良かった」なんてことにならないためにも、デグーが診られるかはもちろん、どんな処置を施す可能性があるかを前もって聞いて判断するのが良いと思います。
家で様子見する場合のチェックポイント
実は我が家では、デグーを病院に連れて行った事がありません。
「ここまで書いといてなんなんだよ!」という感じですが、みんななんだか体が丈夫で、たまの調子が悪そうな時もおうちでケアしていると数日で回復します。
我が家のデグーのこれまでの不調は、喧嘩しての流血、落下しての足挫き、産後の体力低下、食欲不振、うんちの細さなどなど……。
「病院いくか!?」という話になった事件もいくつかありましたが、じゃあどんな処置をしてもらえるんだろうと考えた時、「まあでも薬塗って終わりだよなあ…」という結論になり、家でじっとして治した方がデグー的にいいのでは、と判断した感じです。
家ではただ見てるだけというわけではなく、うんちが細ければ余計なものをあげずに便の滑りをよくする“オオバコ”をおやつにしたり、足を挫いたらケージ内をジャンプ無しで移動できるように改築したり、食欲不振であれば食べられる好物をメインにとにかく食べられるものを食べさせたり。
できることをやって、あとはデグーを応援するスタイルです。
▷デグーのおすすめおやつ図鑑!我が家の市販のおやつを公開
流血系の怪我の際は、砂浴びボトルを取り去って(不潔かと思って)、ご飯を多めに食べさせ、いつもより早く消灯。自然治癒を促しました。
あと、これはあまり推奨されないかもしれないのですが、傷の治りかけが痒くて何度も齧ってしまうデグーには、カサブタにワセリンを塗って齧りと乾燥を防ぐこともありました。
ワセリン塗ったらめちゃくちゃ早く治ってびっくりしました。
いつか病院に連れていく日も来るのだろうなと思います。ドキドキ……。