
デグーの里親を募集したい、飼っているデグーの里親を探したい。
こんなふうに思って今このページを見ている方が多いのではと思います。
我が家ではデグーの出産を2度経験し、1回目は9匹、2回目は7匹のデグーベビーを育てました。里親募集は2回しました。
たくさんの希望者さんとやりとりして、1年半くらいかけて何組かの里親さんにデグーをお迎えしてもらいました。
本記事では、デグーの里親を募集したいと考えている方のために「里親募集の方法」「里親募集の際の注意点」を主にお伝えしていきます。

「デグーの里親を募集したいな」

「なぜ里親を募集することになったのか」。
ここでは理由を追求する内容は省き、ただデグーが幸せな環境に安住するために、筆者が里親募集をした経験から得たノウハウ的なものをまとめていきます。全てはデグーのために……!
ちなみに我が家では、1回目の妊娠出産は計画的でした。
「3ヶ月後には3〜10匹のデグーが生まれるぞ!」ということで、もしもあまりにもたくさん産まれた場合、里親さんになってくれる方を妊娠発覚時点でSNSで募集していました。
「みんな育てるつもりだけど、万が一10匹とか生まれた時のために里親さんを探しておこう」という感じ。
結果的に9匹の赤ちゃんが生まれたので、前倒しで準備しておいてよかったな……と心から思いました。(たくさん問い合わせをいただき、我が家にはさくらとがんもがジョイン)
ところが2回目の妊娠は、正直完全な事故……。
散歩中の脱走により産後まもないデグーがまた妊娠してしまったのです。やってしまった……、目を離してしまった……。
2回目の出産では7匹のデグーが産まれ、この時はインスタの他に里親募集サイトも使ってお迎えしてくれる方を探しました。(チョロがジョイン)
デグーを里親さんに渡せるのは離乳してから!
赤ちゃんデグーの里親を探す場合、実際に里親さんにお迎えしてもらえるようになるのは生後1ヶ月以降、離乳が完全に終わってからです。
さらに赤ちゃんデグーは体毛が薄く、移動の際の寒暖差が大きなストレスになるので、できれば生後3ヶ月くらい経ってからが望ましいと思います。
つまり、里親さんが見つかるまでの間、3ヶ月から1年半くらいまでは赤ちゃんデグーをお世話する必要があります。
「小さいほうが可愛いから」「お世話が大変だから」という理由で、小さすぎるデグーを里親さんに渡すのはNGです。
デグーに愛情を注いでくれる里親さんを見つけよう
筆者の場合、特に2回目の妊娠出産は不注意だったことがあり「募集してすみません」という気持ちがありました。
もちろん不用意にデグーを増やして無責任に里親さんに預ける行為は良くないことです。
しかし、それを踏まえた上で、デグーの里親さんを探すことになったら、全力で最高のおうちを探してあげましょう。
「貰っていただけるなら……」という姿勢は、結果的にデグーを不幸にする可能性があるということを筆者は経験から学びました。
- 里親さんの条件は詳細に決めてきちんとこだわること
- 焦って最初の応募者さんに決めずに、多くの方とやりとりしてから決めること
- デグーにとって全力で最高のおうちが見つかるまで、1年でも2年でもお世話をすること
焦ると後悔しますので、ゆっくり探すマインドがとてもだいじだと筆者は感じました。
▷デグーの多頭飼いの注意点解説!スムーズな方法とデグーの相性について
デグーの里親募集におすすめの方法

「デグーの里親をどこで募集したらいいの?」。
ここからは、具体的にどんな媒体を使ってデグーの里親を募集したらいいのか、お伝えしていきます。
筆者が利用したのはSNS(Instagramのデグーアカウントで日頃からデグーの投稿をしていた)、里親マッチングサイトの「ペットのおうち」です。
▷ペットの里親募集情報・ペットのおうち
他にも広告を出したり、ジモティーなどの里親募集に特化していないサイトなど手段はありますが、「SNSと里親マッチングサイト」があらゆる点でベストだと感じています。
SNSで募集する(日頃発信しているのがベスト)
デグーとの生活を主に投稿しているSNSがあれば、まずはそこから里親募集の呼びかけをしてみましょう。
ハッシュタグを使って広く募集するよりも、まずはフォロワー内・友達内の身近なところから探すのがおすすめ。
希望者さんの投稿を見て、「どんな環境なのか」「先住デグーはいるのか」を知ることができます。
筆者はほとんどの里親さんとInstagramのデグーアカウントから出会いました。
お迎えしていただいてから2年経ちますが、今でも兄弟がすくすく育つ姿を見られて楽しいですし、里親さんとの “デグーの親戚” というまさかの幸せな関係性も生まれました。
デグーの親戚、本当に幸せですよ。
寝相とか表情など、ちょっとした動作が「親デグに似てる!」って瞬間が可愛くて仕方ないのです……!
里親マッチングサイト(ペットのおうちなど)
SNSで探しきれなかったデグーの里親さんを探したのが、ペット里親マッチングサイト「ペットのおうち」。
募集側も応募側も会員登録が必須で、「これまでどんなペットとやりとりしたか」が、履歴で一目瞭然になっています。
募集する場合は、デグーの専用ページを作って特徴の紹介や“里親の条件”などを記載します。
応募が来たらメッセージでやりとりをして、お互いに「この方なら……!」と感じたら里親成立、という流れです。
利用者数がかなり多いので、応募者さんもたくさん来ます。
人が多いほどしっかり比較して選ぶことができるので、栄えているプラットフォームを使うのが一番だと感じました。
▷ペットの里親募集情報・ペットのおうち
こんな里親希望者さんは注意!

里親マッチングサイトを利用すると、SNSの比ではないほどの問い合わせをいただきます。
中には「この希望者さんはちょっとなあ」とか「この人には絶対お渡ししてはいけない」など、“注意したほうがいい希望者さん”もいます。
「デグーを里親に出す立場で何言ってんだ!」というお叱りが飛んでくるかもしれませんが、デグーはデグー。デグーを里親に出すのは人であり、デグー本人はそれとは関係なく幸せに暮らすべきはずなの……。
学生さんや単身者、同棲カップルなど “環境が変わるかもしれない方”
進学や就職、実家からの独立が控えているなど、応募者さん本人の環境が安定していない場合、デグーが飼えなくなってしまう可能性があります。
もちろん全ての方がいけない、というわけではありません。
先の対応まで考えて応募している方もたくさんいるのでよくヒアリングして、環境が安定している方、環境が変わる場合のデグーの先行きを考えている方にお迎えしてもらうのがおすすめです。
たくさんのペットを飼っていて “お世話に手が回っていなそうな方”
これもたくさん飼っている方が悪い、というわけではないのですが、中には「可愛いから飼っちゃう、増やしちゃう」というタイプの応募者さんがいます。
そういう方はお世話も経済的にもキャパを超えていたりします。
基本的に動物好きの方のなので一見わかりづらいのですが、飼育環境がよくなかったり、適切な運動・食事を与えられていないこともあります。
応募者さんに先住ペットが多い場合、「デグーはどんな環境で飼うつもりか」きちんと確認して答えていただきましょう。
中古のケージなどのアイテムを “やたら欲しがる方”
これも単純にもったいながりな性格、という可能性もあるのですが、デグーを飼うために最低限必要なアイテムを購入せずに貰おうとする方は、避けた方が無難だなあと感じました。
デグーを飼っていると、保温アイテムや体調に合わせたごはんなど、後から必要になるものが結構ありますよね。
こういう時に、言い方はアレですが “ケチりそうな方”にお譲りすると、デグーのデグ生が我慢の連続になってしまうかもしれません。
必要なものは速やかに買って用意してくれる方はたくさんいます。
デグーが幸せになれるおうちを血眼で探すのです。
「家のそばまで持って来て」“全然来てくれない方”
これも事情によりますが、なぜか受け取りの際に家から離れようとしない方もいます。
相談の上、最終的にお届けするのは全然アリなのですが、“デグーのための外出をしないスタンス”の応募者さんではないことを確認しましょう。
つまり緊急時の通院など、デグーを連れて移動する手段が無い、用意せずにお迎えしようとしていることになりますから、「通院の時の手段はお持ちですか」とヒアリングをしておくと安心です。
里親の応募をしまくっているなど “サイト内の評価が悪い方”
もう、「怖い」としか言いようがないのですが、小動物の里親に片っ端から応募している方から問い合わせをいただいたことがありました。
「ペットのおうち」では、成立していない応募状況も確認することができるので、あまりに応募回数が多い方は避けましょう。
転売や虐待目的、大型動物のエサにするためにデグーを貰おうとする人もいます。
筆者が問い合わせいただいた方は、ペットのおうち内で最近猫をお迎えしているのに「先住ペットはいません」とおっしゃっていてとても怖かったです。
文面は普通なので、確認が甘いと普通に譲ってしまう方もいそう。
このかたは、多くの方にレビューで突っ込まれていて(不成立でもレビュー機能がある)、「気をつけないと、本当にこういう人いるんだ」と、身が引き締まる思いでした。
いちばん大変なのはデグー本人!100%幸せなおうちを見つける覚悟をしよう

デグーの里親の応募者さんとやりとりする際に、「あんまり問い詰める感じになりたくないけど、しっかり条件を確認したい」と感じると思います。
確かに、里親のやりとりは対等なものですから、なるべくお互い快く条件のすり合わせをしたいところです。
ズケズケ聞きたくないけど、絶対聞いておきたいことってありますよね。
- 人馴れしないこともあるけれど大丈夫?
- 必要に応じて病院に連れて行ける?
- 先住ペットとの棲み分けはできる?
- ケージを置く環境は適切?
- 本人や家族にアレルギーはない?
- 飼育方法を調べたり経験者に聞く手段を持っている?
この辺は、応募者さんにしっかり確認しておきたいところです。
また、飼育方法で困ったり迷ったりしたときに連絡をもらえるようにしておくと、デグーが元気に過ごせているかどうか定期的に知ることができます。
お渡しして終わり、ではなく「なるべく長くお付き合いしたい里親さん」をじっくり探して見つけられますように……!