デグーの“不正咬合”とは?原因と治療、おうちでできるチェック・予防策を解説

デグーの“不正咬合”とは?原因と治療、おうちでできるチェック・予防策を解説

デグーを飼っている方であれば一度は耳にしたことがある“不正咬合(ふせいこうごう)”。エキゾチックアニマルの中では比較的大きな病気にかかりにくいデグーですが、不正咬合のトラブルは起きやすいと言われています。

本記事では、デグーの不正咬合の症状、原因、予防方法などをお伝えしていきます!おうちでできる不正咬合チェックポイントも紹介しますので、病院に行く前のチェックにぜひ役立ててくださいね。

degubase筆者情報

デグーの“不正咬合”怖いなあ……

不正咬合はデグーの歯の噛み合わせや歯並びに問題が生じてしまった状態のことです。デグーは生きている間はが伸び続ける性質があり、木を齧ったり草を奥歯ですり潰すことで日常的に歯の長さをキープしています。

「えっ、デグーって奥歯もあるの?」って、あるんですよ〜。前歯のチェックは見える部分は目視できますが、奥歯まで見てあげるのは素人では難しいんですよね。

さらに、歯が外に向かって伸びる不正咬合の他に、鼻や目・脳の方向、つまり内側を圧迫するように歯が伸びてしまうタイプの不正咬合も存在します。

不正咬合になる原因

奥歯や前歯が外側(口内)に伸びてしまう不正咬合の場合、生活習慣や環境が原因になって起こることが多いようです。

生まれつき歯の状態が良くないデグーもいるので一概には言えませんが「飼い方のせいで不正咬合に……」というようなことを防ぐためにも、原因になりうる飼育環境を知っておきましょう。

  • ケージ齧りが激しい(硬い金属を日常的にかじると前歯に負担がかかる)
  • チモシーをあまり食べない(奥歯がすり減る機会がないので伸びてしまう)
  • グミ状・パパイヤやにんじんなど歯に残りやすいおやつが好き(デグーも虫歯になります)

何気ない、デグーであれば誰でもありそうな特徴ですから怖いですよね。これらをやっていると必ず不正咬合になる!というわけでもないのですが(我が家は毎日ケージ齧りフェスです)、もし当てはまるようであれば歯のチェックを日常のルーティンに取り入れてあげましょう。

不正咬合になると何がやばいの?

デグーが不正咬合になってしまうと、あらぬ方向に伸びた歯が口の中を傷つけてしまうことがあります。折れたり抜けたりすることもあり、口の中が化膿してしまう危険性があるのです。

また、歯並びが悪くなることで食べ物が噛めなくなり、ペレットや牧草を食べられなくなってしまうこともあります。物理的な歯並びの問題だけではなく、進行すると痛みが激しくなり「痛くて食べられない」という可哀想な状態になってしまうのです。

流動食など、しっかり噛まなくても食べられるフードはありますが、やはり動物は満足に食べられなくなると命に関わります。デグーの健康寿命を伸ばすためにも、不正咬合を防ぐ生活環境の見直し、病院での早期処置はとても大切なポイントです

不正咬合になってしまったら

次に「不正咬合になってしまったら具体的にどうなるの?」という疑問について。先にお伝えしたように、デグーの歯は生涯伸び続けます。そのため不正咬合になった場合、動物病院で定期的に歯を削ってもらうことが多いです。デグーの歯列矯正はまだ技術が無いようですね。いつかできるようになるといいけど、できたとしても本人の負担が大きいかも。

一度削って完治!ということはあまりなく、上手に付き合っていく必要があるのが不正咬合。場合によっては、鎮痛剤や化膿止めが処方されることもあります。

症状が進行している場合、抜歯などの手術が必要になることもあります。麻酔をかけてメスを入れて……とデグーにとって大きな負担になり得ますから、なるべく初期の状態で不正咬合を見つけてあげたいと思うのが飼い主心です。

デグーの不正咬合チェックをしてみよう

「子供のうちは歯が柔らかいから不正咬合に気をつけるのは子デグの頃だけでいい」という話を筆者は昔聞いたことがあったのですが、周りを見ているとデグーの年齢は関係なく不正咬合になってしまうことはある様子。

デグーは捕食されてしまう小動物ですから「痛い・苦しい」をなるべく隠して振る舞う習性があります。そのため、目に見えて痛がっている頃には症状が進んでいることがほとんどなのです。いじらしいですよね。

不正咬合チェック項目

  • チモシーを食べなくなった(顎をスリスリしたくないのかも)
  • 齧るおもちゃに食い付かなくなった(実は歯が痛いのかも)
  • 歯軋りの回数が異常に増えた(通常リラックスしているとしますが、多すぎると違和感からの歯軋りの可能性も)
  • 涎を垂らしていることがある(普通は滅多にないこと。歯が影響して口がうまく閉じないのかも)

さらに、虫歯の場合は口臭がすることで気がつくことができる場合があります。我が家のおじいちゃんデグーの口はいつでもほんのりペレットの匂いがしますが、虫歯の時にはもっと腐敗臭に近い匂いがするのだそう。

また、鼻や目の方向に影響するタイプの不正咬合の場合に起きる主な症状は以下の3つ

  • 目やに・涙が出ている(歯が圧迫している方の目、片目の場合が多い)
  • 頻繁なくしゃみ(鼻に歯が影響してくしゃみしていることも)
  • 顔が痙攣している(顔面の神経を圧迫してしまうと起こることがある)

もしかしたら他にもサインがあるかもしれませんが、飼い主目線で気がつけそうなのはこの辺りだと思います……!本人が「すみません、なんか噛み合わせが悪いみたいなんですが…」って言ってくれれば助かるんですけどね……。

デグーの不正咬合を防ぎたい!

不正咬合は遺伝の影響もありますから、どんなに気をつけてあげてもなりやすいデグーはなってしまいます。

ここからはデグーの不正咬合をなるべく防ぐための予防策をまとめてお伝えしていきます。とりあえず、可能性だけでも減らしていきましょう!

デグーが積極的に食べるチモシーの開拓

奥歯を擦り合わせることで歯が削れるので、食べてくれる牧草を見つけることは大切です。収穫時期、産地、長さなど、チモシーだけでもかなり豊富なタイプが売られています。

「お試しパック」みたいな詰め合わせも見つけられると思いますので、ぜひデグーと協力して探してみて!

デグーの主食・牧草チモシーの選び方!「何なら食べるの?」チモシー沼に落ちた飼い主さんへ

糖の多いペレットやおやつを控え繊維系を取り入れる

虫歯や栄養の偏りを防ぐためにも、複数種類のペレットをローテーションであげるのがおすすめ。カルシウムやミネラルなど、歯・爪・毛艶の状態を整える配合のものを適量あげるのが効果的です。

栄養が豊富だからと同じものばかりあげるのも良くないので、あくまでバランスよくいろんなものを食べさせてあげるのが良いでしょう。おやつはオオバコなどの繊維系、りんごの木を取り入れてあげるといい感じ。

デグーのおすすめおやつ図鑑!我が家の市販のおやつを公開

あと、ひかりデグデグは硬いので、いい感じに奥歯が削れるみたいです(フォロワーさん情報!)。

アルファルファベースのカリカリ歯応えペレット!尿臭防止効果のあるのユッカ配合がポイント。

ケージ齧りを最大の楽しみにさせない

ケージをかじると構ってもらえるとか、単純に暇だからとか、それぞれの理由でケージをかじるデグーたち。本人も「なんで齧ってんのか、もはやわかりません」という感じになってしまっていることもあります。

かじる以外にも「手で回す」「走る」「登る」などなど、デグーが遊べる動作はいくつかあります。ケージ内の遊び場を充実させて、ケージを齧った時にはやたら構わないこと。

「ねえねえねえ!」みたいな軽い気分で、かったい金属を噛みまくるデグーもいます。ガツンと叱ったら、無視!おやつをあげてみたり、部屋んぽさせたりしてしまうと彼らは味をしめてしまいます。

叱り方はデグーによって効きが違いますが、鼻ツン、息吹きかけが2大勢力。あと、叱るときに怖い顔をするのも結構効きますw 手を叩いたり大きい音で脅かすのは、デグーが怖がって不仲になることもあるのでやめましょうね……!

デグーの怪我・病気カテゴリの最新記事