デグーの低体温症の原因・症状とは?冬以外にも注意したいケージの温度管理

デグーの低体温症の原因・症状とは?冬以外にも注意したいケージの温度管理

デグーの体調不良の原因や、悲しい突然死の原因の中でもよく聞くのが“低体温症”。デグーのケージ周辺の温度管理はとても大切な飼い主のお仕事です。

本記事では、デグーの低体温症の症状や原因、デグーにとって適切な部屋温度についてまとめていきます。デグーと暮らして6年半の筆者、「デグーによって快適な気温は変わるのでは」と感じ始めているのです。

degubase筆者情報

デグーの低体温症は“1年中 注意”

デグーの突然死を防ぐ

デグーの体温は平均して39℃くらい。人間よりも高めですね。健康なデグーであれば、少しの時間寒くてもすぐに低体温症になってしまうことはありません。「さみ〜」みたいな顔で、ホカぺの上で丸まっているくらいは見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

ただ、ほんのちょっとしたことが原因でデグーが体温を維持できなくなり、飼い主も気がつかないうちに低体温症に……という例がいくつもあります。

特に1歳未満の毛が薄いデグー、体力が落ち始めた高齢のデグー、疾患があり弱っているデグーは、気温の変化に敏感です。

デグーの低体温症はこんな症状

そもそもデグーが低体温症になった状態を見たことがある方は少ないと思います。いざというときに「もしかしてこれが…?」と、判断に困らないように、デグーの低体温症の主な症状についてお伝えしていきます。

よく見かける、毛がモコっとなって丸くなっている状態。これはシンプルに寒がっている状態で、室温を上げたりケージ内の暖房を強めてあげるとこで解消される場合がほとんどです。あと、眠い時にも毛がモコっとなるデグーもいるので、紛らわしいこともあります。

一方、低体温症になったデグーは、丸くなる体力も失われたようにぐったりとします。さらに歩くのが極端に遅くなるのも特徴です。気がついた時にこの状態、という場合はあまり急激には暖めない方がいいと言われています。「やばい早く暖めなきゃ」と、焦る気持ちがしますが、激しい温度差はデグーの刺激になってしまうことがあるようです。

慣れているデグーであれば人間の手で少しずつ暖めて、動物病院に連絡を取り指示を仰ぎましょう。

デグーの温度管理は3つの場所をチェック

後ほど詳しく書いていきますが、デグーの温度感覚についてここでもちょっと考えてみたいと思います。

“デグーの温度管理”とは、具体的に「室内」「ケージ内」「デグーの寝るスペース内」の3段階の温度管理のことです。エアコンで室温を保っていても、ケージの置き場所がよくなかったり、ケージをほどよく日が入るいいポジションに置いても、デグーの寝るスペースが冷たかったり……。

彼らは小さいですから、体力が落ちていると冷えるのはあっという間。人間の体感気温よりも、デグーは少しだけ低く感じているという感覚で気を配ってあげるのがおすすめです。
寒い冬を乗り切る“デグーのケージカバー”を作ろう!保温電球の熱効率がアップ

デグーが低体温症になる原因

デグーの低体温症は、冬だけ気をつければいいということはありません。
ここからは、季節の変化だけとは限らない「デグーが低体温症になってしまう原因」で考えられるものをピックアップしていきます。

部屋の温度が低い

デグーの飼育書などを読むと、デグーに最適な室温は20℃〜とされているのを見かけます。個人的には「20℃キープは寒くない?」と思います。一般的には25℃を目安に夏は冷房、冬は暖房で調整してあげているおうちが多いように見受けられます。

室内の暖かい空気は天井に滞留し、冷たい空気は下に流れる性質がありますよね。冷房をしばらくつけていると床がひんやりしてくるのを感じると思います。私たちにとっては膝から下の位置、お部屋の下の方って結構しっかり冷えているのです。

おうちのケージの置き場所と、空調の温度がマッチしているかどうか、デグー本人が寒そうに布にくるまっていないか、毎日の気温に合わせてこまめにチェックしてあげましょう。

ケージ内に暖かポイントがない

寒い冬はもちろんのこと、夏場でもケージ内に「ちょっと暖まれる場所」を作るレイアウトを心がけましょう。ケージ周りの室温を、常にデグーにとってぴったりの状態に保つのは、現実的ではありません。

ケージの中に温度差ができるようにして、デグー本人が好きな温度の場所を選べるようにしてあげるのがお勧めです。我が家では、ちょっと寒い時にはデグーはホカぺの上に自発的に移動して、やや暑い時には風通しのいい場所に移動したり砂浴びの瓶の中で「ひんやり…」みたいな顔で寝ています。

部分的に暖かい場所と涼しい場所を作ることで、デグーに逃げ場を与えてあげましょう。これ結構大切だと思います。

デグーに体力がない

多頭飼いしていて、他のデグーは平気なのになぜか特定のデグーだけが低体温症になってしまうこともあります。この場合、室温以外にも原因があると考えるのが妥当です。

食欲不振や病気で体力が落ちていたり、慢性的なストレスに晒されていたりするデグーは、温度変化に敏感になり、体温調節もうまくできなくなっていることがあるようなのです。高齢デグーもそうですね。

中には血行不良やホルモンバランスの乱れが原因で低体温症を起こしたと診断された飼い主さんもいるそうで、もうここまでくると、婦人科かと。見てわかるかい、と言いたくなります。デグーが体温調節できなくなりつつある状態を見分けるのはかなり難しいと言えます。

そこで対策できるのは、やっぱりケージ内の温度差を作ってあげることかと思います。

換毛期などで毛が薄い

成体デグーは年2回ほど換毛します。季節の変わり目には、季節にあったタイプの毛に生え変わるんですね。換毛期の最中は、古い毛が一旦抜けるので毛がない状態になって、寒さを感じやすくなります。また、換毛期は全身の毛を新しくするので、普段以上の体力を使います。

さらに、高齢デグーの換毛ですが、ごそっと抜ける割に生えるのが遅い印象。毛が硬くてしっかりしているので目立たないのですが、意外と部分的に薄くなっていることもあって、冷えやすそうに見えます。

生後すぐ〜1年未満の子供デグーは、子どもの毛が生えています。成体デグーに比べると柔らかくて薄くてふわふわした毛で、防寒力があまり高くありません。毛が薄い子だと、耳の後ろや脇の下など、地肌が見えるほどのことも。

こんな理由で毛が薄いデグーたちにとって、体温調節は至難の業かもしれません。いつも以上に気をつけて管理してあげましょう。

デグーは気温何度がいいの?「デグーによる!」

冬だけじゃなく夏も寒い寒いっていうけど、熱中症だって怖い」。ですよね。

飼育書に室温の目安がドン、と書いてあっても、ちょっとひんやり23℃くらいが好きなデグーがいれば、27℃くらいじゃないと寒がるデグーもいたりします。換毛や月齢などの状態はもちろん、個人の好みも違いがあるようなのです。

この温度が正解!という最適解は実は存在せず、おうちのデグーの特徴や好み、ケージの環境などを考慮して、さらにその日の外気温のことも考えて……。こんなふうに、毎日設定を見直してあげるのが本当は一番なのです。

DEGUBESEの部屋環境1年表

デグーの温度管理、どうすればいいの?という疑問に対して「デグーによる」ではあまりに収穫がないですよね……!
ということで、我が家のデグーがいるリビングの温度管理を1年表にまとめてみました。

まず、我が家のデグー状況はこんな感じの計5匹。

6歳のオス、単頭飼い
3歳と2歳のメス、多頭飼い
2歳と1歳半のオス、多頭飼い 

高齢のオスと、出産経験が2回ある3歳のメスを労りつつ、他の若いデグーたちが弱く育たないように、ある程度は温度の変化を感じさせるようにしています。(DEGUBASEは東京にあります!)

時間帯春(3〜5月)夏(6〜9月)秋(10〜11月)冬(12〜2月)
深夜〜明け方ケージをブランケットで包む
ホカペをオン
暑い夜は除湿28℃
〜4時間くらいのタイマー運転
ブランケットでケージを包む
ホカペをオン
ケージをブランケットとプラ段で包む
ホカペをオン
ひよこ暖房をケージに装着してオン
午前中〜日中肌寒い日はホカペをオン除湿28℃か冷房28℃
ホカペをオフ
(取り外さない)
肌寒い日はホカペをオン暖房25℃前後
ホカペをオン
ひよこ暖房をケージに装着してオン
夕方〜寝るまで日中と同じ涼しい日は窓を開けておく日中と同じ日中と同じ

もちろんその日の気候によって対応は変わりますが、大体はこんな感じ。空調を使わなくて良さそうな日は、結構窓を空けてデグーを風になびかせていますw

ホカペ、とかひよこ電球とかプラ段などの詳細は下に貼っておきます。
冬の暖房時事情についてはこちらの記事で詳しく解説していますのでよければご覧ください。
デグー飼うのに電気代が気になる方。DEGUBASEの暖房代対策をご紹介します!

こちらの記事の後半でも、デグーの防寒アイテムについて書いていますので、よければ参考にしてください。
【決定版】デグーの飼育に必要なものまとめ|デグー初心者に捧ぐ!

このオレンジのヒヨコ電球を、グリーンのサーモスタットで温度管理します。

中にヒヨコ電球が入っている暖房器具。引っ掛けるタイプで、ケージの中にも外にも付けられます。

これがサーモスタット。設定した温度までケージが温まると、自動的にひよこをオフにしてくれます。反対にケージが設定温度より低くなると、今度はひよこを自動的にオンにしてくれるアイテムです。

「◯度になったら自動でオフ」「下がったら自動でオン」ヒヨコ電球のオンオフをコントロールしてくれる超便利アイテム。

ホカペはこれ。ダイソーで売っている洗顔用ヘアバンドやネックウォーマーで包んであげると寝やすそうですし、汚れも洗いやすくて便利!

冷える春先、秋口にもこれがあれば安心。寒いと思ったらデグーが自分で温まりに行きます。

プラ段は普通のダンボールに比べて価格が高いですが、ケージの中が暗くならずに防寒できるので我が家では必需品です。

ダンボール以上の強度がありながら、囲った箇所に光を通すのが良い!ケージを囲って尿跳び防止にも使えます。

1年表はあくまで我が家の一例。年によって猛暑とか冷夏とかも影響します。
飼育温度は固定せずデグーの顔色を常に伺って、臨機応変に調整してあげましょう。

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